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「がんもどき」をスペイン語で言うと?
2009年 07月 09日
a0072316_0213334.jpgこれ、スペイン風でも何でもありまへん。

久しぶりにおいしそうなトマト)を見つけて、でたまたま冷蔵庫に「サラダ豆腐」というのがあって…

そういやイタリアンにはトマトとモッツアレーラ・チーズのサラダ、なんてのなかったっけ?
モッツァレラの代わりに豆腐ってど~よ?

と連想し、スライスしたトマトにサラダ豆腐を和え、塩、オレガノ、オリーブ・オイル、酢を振りかけてみたっていうだけです。

で何故豆腐からモッツァレーラを連想したかっていうと、豆腐とチーズって、原材料は違うけど似てると思うのですね。牛乳が固まったらチーズ、豆乳が固まったら豆腐…ってまあ、そんな単純じゃないかもしれないけれど…(・・ゞ
でも特にモッツァレラのような柔らかいチーズ、固めの豆腐みたいだと思わない?

スペイン語でチーズは queso (ケッソ)といいますが、スペインにはそれより柔らかい requesón (レケソンというものがあり、言ってみればナマのチーズみたいな感じ。
今これ書くために日本語でなんていうのか辞書をひいたら(003.gif)、凝乳、カテージチーズ…いやあ、コッテージ・チーズってレケソンだったのね!?(今更何言ってんだか…008.gif

つまりその、日本でコッテージ・チーズなんていうのが出て来たのは比較的最近の事で、昔はレケソンはレケソンと思ってたって事ですが(…益々何言ってんだか分からんではないか…)

で日本語でなんて言うか調べる前に、スペイン語の定義をスペイン王立アカデミーの辞書でチェックしてたんですが、それによると「ミルクの固まったの」とか、「チーズを作る時の副産物」なんて出てきますデス。

…コッテージ・チーズってチーズ作る時の副産物??023.gif

まいいや、何が言いたかったかていうと、詳しい製法とかは知らないままに、レケソンていうと普通のチーズよりも柔らかくてフレッシュな感じがするので、スペイン人に「豆腐」の説明をする時に「requesón de sojas、つまり大豆のレケソン…みたいなものよ…」っと説明してたワケ。
豆腐だって詳しい製法なんて知らないワケで…
ゴタゴタ説明するより、こういった方が彼らも分かったような顔するワケで…(…ってそれでいいのか?)

でも当らずとも遠からずって感じしない?

でまあ、モッツァレーラ・チーズの代わりに豆腐を入れる、つまり豆腐をチーズもどき、又はレケソンもどきとして使ったワケで…(…ところでモッツァレーラってのはコッテージ・チーズなのか??)

…って思っててヒラメイタ!

そうだ、例の言葉は「もどき」と訳せば良かったのだ! という事。

例の言葉とは: ホームページのおまけとして載せたロシア人のチステ(ジョーク)で「なんだかんだ」とゴタゴタ説明してる、「ロシアの」という形容詞が持つニュアンス、これをひとことで言えば「…もどき」じゃないかと。

普通の肉のステーキを filete というのに対し、ハンバーグ、つまりミンチ・ステーキの事をなぜかロシアン・ステーキと言ったり、

普通のサラダを ensalada というのに対し、ポテト・サラダをロシアン・サラダと言ったり、

更にはスペインで「かにかまぼこ」が出始めた時に、あるバーのボーイがそれをいみじくも「ロシア(人)の蟹」と表現したように、スペイン語でロシアンという形容詞には「正統派・オーソドックスなものとはちょっと違う、少し格下」みたいなニュアンスがあるわけですが、これって「…もどき」って感覚と似てない?

つまりミンチ・ステーキは「ステーキもどき」、ポテト・サラダは「サラダもどき」、そしてかにかまぼこは「蟹もどき」なわけですよ…045.gif

ここで、「普通のサラダよりポテト・サラダの方が好きなんだけど、なんで格下なの?」なんて事は言わないで欲しいの。そもそも、ホームページにも書いてるように、そういうニュアンスを何故「ロシアの、ロシア人の」という言葉で表現するのか、その理由も調べておりませんので…_(._.)_

ここでもひとつ連想したのが「がんもどき」…
…「がんもどき」って「雁もどき」?〈・・・あれって雁と関係あるんですかね??)
…て事は(雁は ganso だから) ganso ruso...041.gif(…てなワケ、ないじゃないか! ないと思う…ありませんので…誤解なきよう…023.gif

という訳で、久しぶりに≪スペイン語ひとくち知識≫でした。

尚、余りにも調べてない事の多いクエスチョン・マークだらけの記事なので、以下ウィキペディアで検索してみました。ご参考に。
カッテージ・チーズ
モッツァレーラ
チーズ

レケソンもモッツァレーラも「非熟成チーズ」の中に入るようで、そういう意味(普通のチーズより「ナマ」って感じ)で一緒にしたのは間違ってなかった?(…我田引水…023.gif

ついでにがんもどきも。

それから写真のサラダは結構満足の行く味に仕上がり、その後「…同じイタリアンでアンチョビ風味ってどうよ?」「アボカド入れてみる?」等々、エスカレートしております。


※ それから↑のトマト、これはスペイン語ひとくち知識とは関係ないけど、
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by peque-es | 2009-07-09 11:08 | その他、色々、なんとなく…
ニッチ…じゃなかった? (・・?
2008年 08月 24日
前の記事で書いたホームページの≪スペインふう家庭料理≫に続いて、≪スペイン語ひとくち知識≫の方も、ブログに移行統合しました。
と言っても、このブログではなく、スペイン語教室のブログ≪ひらそる... paso a paso≫の方です。
≪スペイン語ひとくち知識≫も≪スペインふう家庭料理≫と同じように、新しい記事はこのブログで書いてましたが、やはり語学に特化た内容なので、スペイン語教室の方がいい気がしたのだった。でも≪ひらそる…≫はスペイン語文法の基礎、つまり初級文法みたいな事で始めたので、その記事ではなく、≪スペイン語ひとくち知識≫というフリーページを作って、そこにまとめました。

…という訳で、これもセッセ、セッセと、昔ホームページに書いた記事や、このブログで更新した記事を、≪ひらそる…≫の方に引っ越しておりましたの、この数週間。012.gif
興味のある方は上のリンク、覗いてみて下さい。
今後の更新は全てそこで行いますが(…更新できるのか?…)、こちらに載せてもいいような内容の時は、両方に載せます。のでとりあえずタグはそのまま。

もともとこのブログは、ホームページの中の≪ひとりごと≫の延長みたいな感じだったのですが、これでホームページの≪フラッシュバック・スペイン≫以外は、全てブログに移行完了。

つまり、ホームページ≪ちょっとスペイン≫の内、

  ≪ひとりごと≫と≪スペインふう家庭料理≫→≪ちょっとスペインの別荘≫
  ≪スペイン語ひとくち知識≫→≪ひらそる... paso a paso≫
  
という事になります。

…という事は…≪フラッシュバック・スペイン≫はど~するだ? 039.gif
あ、もひとつ、オマケなんていう余計な?記事もあったしな…

…ま、おいおい、ボチボチ…何か考えます?…(・・;)
実は深く密かに進行中の忍びプロジェクト、な~んてのがあったりして…?

ところで、少し前の「塀の中の犬」という記事で書いたように、我が愛読書の大半は現在出版されてないのよね…と思ってたらですね…

記事で紹介した「人、犬にあう」って本(ライフログ参照)が今も出てただけでなく…

…なんとっ…

…一番好きなミステリーのシリーズ、「フロスト警部」がですよ、

年末ベストってのの第1位なんだって!

…何の「年末ベスト」なんだかよ~分からん、のだけど…でも1位って言ったら1位でしょ?

ヨレヨレのアンチ・ヒーロー、フロスト警部が好きって人が、そんなに居たとは!
あ、でも、シリーズが好きって事と、フロスト警部みたいな人が好きって事とは、違いますね。
自分だってどっちかっていうと「シリーズ」が好きな訳で…041.gif

でもまあ、ベスト・セラーになるような本じゃないだべな…って思ってたのよね。
面白い事に、同じくアンチ・ヒーローの「ダルジール警部」っていうのがあって、「フロスト警部」シリーズの好きな人は、この「ダルジール警部」のシリーズも好きらしいっていうのは、薄々感づいてたんスが…

以前、ある人に「ミステリーが好き」と言うと、「○△◇☐がいいから是非読んでみて」と言われ、読んでみたら男性版ハーレクィンみたいだった事がある。021.gif
要は、一部の男性が、「女性はこういう男性に憧れるんでは?」と思い込んでるような、そういう「大人の男性()」探偵が主人公。

男性でもそんな風に憧れる(?)男性像っていうのがある訳で、フロスト警部にしろ、ダルジール警部にしろ、シリーズとしては面白いのだけれど、イカンセンその主人公が、(男女を問わず)憧れを感じるようなタイプとしては全然描かれてない(ように思える)、これが爆発的に売れるっていうような事は先ずないんじゃない? と思ってた、そのシリーズがですよ!

待望の新刊が出たって聞いたので、久しぶりにアマゾンでも中古本屋でもなく、普通の本屋さんに買いに行ったら、燦然と「第1位」に輝いているではないですか!

…なんかちょっと「へ~え」って感じ?

だってサ、青いトマトだとか、酸っぱいリンゴだとか、固いパンだとか…日本では余り売られてないものばっかり好きだしさ…

ブログやったって、おっされ~な写真や、気の利いた文は載せらんないしさ…

音楽やったってニッチなインストゥルメンタル? だしさ…

スペイン語教室だって、今流行の(?)やり方とは全然違ってるしさ…

…とにかく何故か、マイナーなものが好きになる、そもそも人間がニッチなんだから、ニッチな人生でも仕っ方ないよな~…と思って来たのが、ですよ…

何の1位だかは知らねども…第1位!…って事は、少なくとも沢山売れたって事でしょ?

同じ好みの人が、結構居るって事でしょ?

…もしかして、日本人の好みが変りつつある???039.gif

…などと思ってたら、今月のブログの「検索ワード」ベスト・テンに「ちょっとスペインの別荘」っていう言葉が入ってるんですが…!

これって、このブログを探して来てくれた方が居るって事ですかね?…(・・?

そんな事って、あるんですかね?…(・・? (・・?

まあ、とは言っても、ニッチなブログですから(笑)、ベスト・テンって言ったって数は知れてますが…(・・ゞ

でもとにかく、そんなこんなで(…どんな?)、ブログの名前についてた思わせぶりな「…」を取って、≪ちょっとスペイン…の別荘≫から、≪ちょっとスペインの別荘≫に、変えてみる事にしたのだった。041.gif

…ところで、酸っぱいリンゴも、増えますかね?…(・・?(・・?(・・?
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by peque-es | 2008-08-24 20:07 | ≪はじめに≫の替りに幾つか…
「知らない」事を知ってる事
2008年 03月 09日
新カテゴリー≪日本標準、世界標準≫の第二弾は「お釣り」の話になる予定、だったのですが、昨日(8日)の朝のテレビ(NHKの「課外授業 ようこそ先輩」)で、第一弾で言いたかった事と重なる部分のある事をやってたので、ちょっと寄り道(?)。

番組では、戸井十月さんという人が、母校(?)の小学校で、子供達にある課外授業をする。

先ず前置きとして、
世界には色んな国があって、色んな人がいるけれど、みんなお互いの事を知らない。そしてあちこちで戦争してたりするけれど、戦争というのは、相手の事を知らないから起こるのだ…

というような話をして、子供たちに外国の人と会って、話を聞いて、写真を撮って来る、という課題を与える。詳細は省きますが、子供たち、写真は撮れても中々話が聞けなかったり、色々試行錯誤しながら、グループ毎に課題をやってく訳です。

住民の3割が外国人だという新宿の大久保、そこにあるこの小学校では、クラスにも5人外国人の生徒がいる。そういう環境にいる子供達でも、事前アンケートでは、外国人に対して「どこかコワい」というイメージを抱いている生徒が多かったそうだ。

で番組のメッセージとしては、知らないという事が一番恐ろしく、恥ずべき事なのだという、「知る事の大切さ」のような事が語られておりましたが、≪ちょっとスペイン≫のメッセージとしては(笑)それにもう少し付け加えたいのですね。

何かを知る為には、自分が今「それを知らない」という事に気が付かなくてはいけない…という事です。で、「日本標準、世界標準」の第一弾で言いたかったのは、今の日本では、その自覚のようなものが薄れているのではないか? それって心理的な鎖国状態、みたいなものではないか? …というような事だったのだ…という事が、タイムリーな番組のお陰でまとまりました。

スペインの諺に、「自分が知らない事(は何か)を知ってる者が、本当に知ってる者」…El que sabe lo que no sabe, es el que verdaderamente sabe…っというのがある。

(これは≪スペイン語ひとくち知識≫のサブ・タイトル(?)にも使った諺で、その最初の記事「違いの分かる人の…」にも出て来ますが、内容は本題とは関係なく、スペイン語のちょっと専門的な話なので、そういうのに興味のある方だけ、お読み下さい。)

…そういえば日本にも、ありますね…「聞くは一瞬の恥、聞かぬは一生の恥」…とか!…ちょっと違う?…けど似てる??039.gif

「知らない」ものは恐怖を与える事がある。
何かを「知らなかった」と知るのは、あんまり嬉しくない時がある。
「知らない」と知っていても、それを認めるのが嫌な事もある。
でも『「知らない」事を知った』時、人の心はひとつ大きくなり、そうやって少しづつ、「自分とは異質なもの」が「受け入れられる」ようになるんじゃなかろうか? などなど思う。
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by peque-es | 2008-03-09 13:13 | Japón,Japan,Nippon..
お稲荷さんとスペインの関係?
2007年 09月 18日
このブログの検索キーワードで毎月トップ10に入ってる言葉がある。(今月は今のところ、堂々のトップ1)…それはなんと…お稲荷さんっ!

以前こういう記事を書いたからですね。
でも「お稲荷さん」を探してやって来た人は、「ちょっとスペイン」のタイトルと、グラナダはアランブラ宮殿(Alhambra: 日本ではアルハンブラと言われる事が多いけど、スペイン語では h は発音されません)の薄暮の写真(ホアン一色さんの傑作です)を見て、一瞬ちょっと「???」になるんじゃないかと思う。

実は少し前に、「スペイン語 HERO」とか「HERO スペイン語」とか、書き方は違うけれど、そういう検索ワードでこのブログに辿りつく人が、急に増えた事がある。
でその時は、こっちが「???」となって…考えてみたら、勝手にリンクさせて頂いてウォッチしてた某ブログのタイトルに、ヒーローに関係のある言葉が入ってたのですね。そのブログ、非常においしそうなブログだったのですが、無断リンクでミスリード(?)では何だか申し訳ない気がして、リンク取ってしまいました。

で、もしかすると、「スペイン語でヒーローって、どう言うのか知りたい」という方が結構いるのでは?…と思ったんだけど…!??

スペイン語のヒーローは héroe と書いてエーロエと読みます。アランブラ宮殿と同じで h は発音されず、最初のにアクセントが付くので、これをちょっと伸ばす感じになる。
スペイン語のアクセントには、非常に明快なルールがあって、そのひとつは母音又は n, s で終る単語は、最後から2番目の音節にアクセントが来るというもの。但しその場合は「普通の発音」な訳で、アクセント記号をつけなくても良く、逆にそのルールから外れる場合には、常にアクセント記号を付けて表記しなくてはいけないのです。
つまり同じ綴りで仮にアクセント記号がついてなかったとすると、真ん中の o にアクセントが付いてエローエのような発音になってしまうのだ。

ま、日本人でも書けない漢字があったりするのと同じで、スペイン人でもアクセント記号を付け間違えたり、或いは全然付けなかったり、発音されない h をつい抜かして書いちゃう事もあるのですが、ルールは一応そうなっておりますので。

ちなみにスペイン語でヒロインは heroína (エロイーナ、「エロイな~」ではないので、お間違えなきよう…)となって、麻薬のヘロインと同音異義也。
この i にアクセント記号が付くのは、上とは別のルールで、hiato (イアート)と言う現象…強母音の o と弱母音の i が繋がってくっついちゃう、つまり二重母音=1音節とならないようにするルール…だったと思う。エ・ロ・イー・ナは4音節だけど、仮にアクセント記号がなかったとしたらエ・ロイ・ナ…つまり、本当にエロイナ~になっちゃうのである!?

蛇足ながら、スペイン人、綴りやアクセント記号を間違える事はあっても、サスガに耳から入った発音は間違えませんので。
日本でスペイン語を勉強すると、どうしても耳より綴りから入る事が多いので、アクセントのルール、最初はちょっとメンドウかと思いますが…でも結構明快なルールなので、覚えちゃうと楽だと思う。

…ところで又、「HERO スペイン語」でこのブログに辿りつく人が増えるのだろうか?…
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by peque-es | 2007-09-18 13:24 | スペイン:人、物、言葉…
王様と「あなた」
2007年 06月 07日
スペイン語の「あなた」には Usted (ローマ字読みでいいのですが、語尾の d には母音が付いてないので「ウステッ」という感じ)と Tú (同じくローマ字読みで「トゥ」)の2種類あって、それをどう使い分けるのか? という話です。

その前に、日本語の「あなた」って、あれ比較的新しい言葉ですよね?
時代劇で「あなた」って言ったら、ちょっと違和感がある。(最近増えてるような気もするけど…)
現代でも面と向かって話をする時には、「あなた」というより「○○さん」と、名前で呼ぶことの方が多いんじゃないでしょか? 特に目上の人やお客さんに「あなた」っていうのって、抵抗ありません?
本来の日本語では、2人称代名詞というものがなかったというか、そもそも自分に対して相手、そしてそれ以外の彼、彼女なんていう概念が薄かったというか…そんな考察を大昔、新聞か何かで読んだ気がするのですが。

でスペイン語には「あなた」という概念は存在すると思うのだけれど、その「あなた」によって、代名詞、そしてそれに対応する動詞を使い分けるのですね。

一般に Usted の方が丁寧な言葉で「あなた」(*)、 それに対して Tú の方は、例えば「君」(…「お前」「あんた」「貴様」「おぬし」「おのれ」「ワレ」…あれ?)とか…というような説明もあるけれど…

…でも目上の人や年配の人に対しても、お互いに Tú で話す事も多い。
…上司と部下の関係は、お互い Tú で呼べる方が、うまく行っていると言える。
…かと思うと、先日の記事で紹介した「蝶の舌」という映画では、ひと昔前のスペインの小学校で、定年を迎える歳の先生が、子供の生徒に対して Usted を使っている。

Usted と Tú の違いは、年齢差や社会的な上下関係よりも、むしろ人間関係における距離感のようなものにあって、Usted の方が「距離がある」という説明の方がいい気がします。例えば…

勤めていた会社で、ある時、今まで Usted で話していた客のエライさんが、初めて Tú で呼んでくれたと、大喜びしてた営業部長がいた。それは彼にとっては、自分を対等に扱って貰えた象徴だったのですね。
逆に、慣れ慣れしくして欲しくないヤなヤツには、ワザと Usted で話して、相手にも Tú とは言わせないようにするってのもアリだし…

でも、「あなた」という概念さえ確立していない(?)日本人にとって、どういう「あなた」が Tú で、どういう「あなた」が Usted なのか、年齢や上下関係に拠らないとすると、益々判断が難しくなってしまう場合も多い。
友達や同僚の間なら、普通は年齢などには関係なく全て Tú でOKなのだけど、でも例えばその友達や同僚の親とか祖父母に紹介されたら…どうしたもんですかね?
一般に初対面の時、中にはむこうから「Tú で話そう」と言ってくれる人もいるけれど、そうでなければ、どっちにするか迷ってしまう…

そういえば、日本でも知られている映画監督のペドロ・アルモドバールは、テレビなどで見てると、自分の母親を Usted と呼んでいた。今のスペインで、子供に自分を Usted で呼ばせる親は先ずいないので、初めてそれを聞いた時は「へぇっ」という感じだった。仮にペドロ・アルモドバールと知り合いになってお母さんを紹介されたとしたら…やっぱり Usted で話すんでしょね?
でも友達の両親の中には、Usted なんて止めてくれっていう人もいたし…
一方で、自分の母親には Tú で話してるのに、姑には Usted で話してたりする友達もいるし…

これはもしかしたら、スペイン人にとっても、時には微妙な使い分けを必要とするものなのかもしれない?

でもね、スペイン中でただひとり、誰に対しても Tú で話せる、というか「話すべき」人がいると思う。それはスペイン国王!

実は平民が王様と話す時には、Usted より更にややこしい言い方をしなくてはいけないのですが、ま、そんな機会は余りないと思うので…要は「直接呼びかける」には畏れ多い存在ということで、その majestad (マヘスタッド…これも「マヘスタッ」っていう感じ、意味は英語のマジェスティですね)に対して呼びかけるという事なのだと思うのだけど。

でも王様の方は「我が民」に対して Usted なんていうヨソヨソシイ呼びかけをしてはいけないのだと思う。そして他のヨーロッパ王室や皇族の方々に対しても、常に同等の親しい関係でなくてはいけないんじゃないでしょか?

だから王様が Usted を使うところって聞いた事がない…と思ったのだけれど、考えてみれば、王様が誰かに話すのを、直に聞いた事がある訳でもなかったのでした。(笑)

でも、ごくたまに、テレビのニュースなどで王様が庶民と触れ合ってる姿を見た事があって、Tú で話してた記憶が…少なくとも、行事におけるスピーチなどで国民に呼びかける王様、常に Tú の複数形である Vosotros を使ってるよね? Usted の複数形である Ustedes を使ってるの、聞いた事ない。親しみを込めて「オマエタチ」って言ってる感じがするんですが。

…あ、それから、もうひとり! 中古のマイカーを修理に持って行ってた近所の町工場の親方、マリアーノは、誰に対しても Tú だったっけ…ホームページのこの辺にも書いた事があったけど…実に徹底してました!(思い出したので一応リンクしときましたが、記事とは余り関係ありません。)

…で、ふと思ったのだけど、あのマリアーノ親方がスペイン国王と話すような事があったら、彼は王様をどう呼ぶのだろう…???(…と想像したら笑えて来た…わははっ)

*追記: ちなみに Usted は、実は Vuestra merced という古い敬称が約まったもので、直訳すると「あなた方の恵み、慈悲、御意」というような意味になる。だから(2人称なのに)動詞が3人称単数形になるのですが…で、この「あなた方」も実は「おまえ達」だったりして(ややこしくてスミマセン)、複数なのに2人称単数の敬称として使われたようで、スペインの時代劇を見てると、昔の騎士なんかが使ってる。日本語の「お前」も、本来の意味は「オンマエ」だったりするので、面白いなあと思うのですが、どうでしょう?(2007年6月8日)
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by peque-es | 2007-06-07 20:33 | スペイン:人、物、言葉…
スペイン語の挨拶: さようなら、でも、こんにちは?
2007年 04月 02日
前の記事に、ホームページのl「スペイン語ひとくち知識」の目次からリンクを貼ろうとしていて…ナントッ! 昨年の8月にほぼ書き終わって、でもアップしてなかった記事を見つけてしまったではないですか?
その名?もさようなら、でも、こんにちは?と言って、スペイン語の挨拶について書こうとしてたのだった。折角なので、リンク先にアップしました。
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by peque-es | 2007-04-02 22:53 | スペイン:人、物、言葉…
春はあっという間? 
2007年 04月 01日
「春は曙…」と言ったのは、確か清少納言?
でも平安時代の春と今の春って、大分違うんじゃないだろうか?

スペインから帰って来て、毎年この季節になると思うのは、「春はあっという間」!a0072316_18415528.jpg
多分今日あたり、あちこちのブログに桜の写真が載るとは思いますが…

これはうちのすぐ近所…
先週末には未だ咲いてなかったのよね…
それが「あっという間に」咲いて、満開になって…
で今度の週末にはきっと、もう散ってるのよね…

おまけに今年は、暖冬の終わりに寒波が来て、気象庁が桜の開花予報を間違えて…
でや~っとあったかくなったと思ったら今度は一気に20何度の陽気になったり…

スペインに居た間中、スペイン人たちに、「日本は気温や気候の変化がこんなに激しくないの。春と秋がもっと長いの。」って説明してたのに、最近の日本、合服を着る日が少なくて、ちょっとスペインみたい…??

でまあ、一気に春になっちゃったので、ちょっと機を逸した感じもするのですが、「春眠暁を覚えず」っていう諺のスペイン語版(?)について書こうと、思ってたのです。a0072316_1921174.jpgそもそも「春眠暁を覚えず」状態になるのは、春が来る頃になると色んな体調の変化があって、それは人間に限った事ではないという話を読んだ事があるのですが…

本のタイトル、忘れちゃったんだけど、確かヨーロッパのどっかの国の森で、ある時狩人が狩の途中に、どうにもこうにも眠くてたまらなくなり、ひと休みして眠った。で目が覚めてみたら、目の前に、兎だったか鹿だったか、とにかく「獲物」が、やはりどうにも眠くてたまらなくなって寝ていた…というようなエピソードが紹介されていた。
で著者によれば、例えば寒い冬の間「冬眠」する動物がいるけれど、冬眠しない動物にも同じような生理が受け継がれている。春、暖かくなってそろそろ冬眠から起きるかと出てきたら、又寒さがぶりかえしたりする自然を警戒して、「未だほんとの春じゃないかもしれないぞ、用心しろよ」と体が言ってるのだ…というような話だったと思うのですが…すみません、ウロオボエで。

a0072316_193163.jpgとにかく春先になると疲れが出たり、春に体調が狂ったりというのは、かなり共通してるようなのですね。少なくとも冬のある国では。

でスペインですが、春先の眠くてたまらない時期の体のだるさをズバリ、fatiga primaveral (春の疲労)という言葉で表現する。それから春は体調が狂い易いというのを Primavera altera (春は変調させる)と韻を踏んで言う諺もある。

韻を踏むと言えば、Abril aguas mil (4月は水が千)なんていうのもあったっけ…意味は「4月は雨が多い」という事ですね。さしづめ「春の嵐」?

そういえばイースター(…スペイン語ではセマナ・サンタ-Semana Santa-聖週間、聖なる週って事ですね…)の頃のスペインって、いつも寒さがぶり返したり、雨が降ったりする事が多かった。今年のイースターは確か今週辺りと聞いた気がするけど、果たしてお天気はどんなでしょう?

ん? こ~してみると…日本とスペインの気候って、結構共通点があったりする???

でも…「Hasta el 40 de Mayo, no guardes el sayo (5月の40日までは外套を仕舞うな)」というのもあって…
5月40日というのはまあ、6月の10日くらい?
とにかく、その頃までは、いつ又寒さが戻るか分からないと、ちょっと誇張して言ってる。
sayo (サージョ)は Mayo (マージョ-5月)と韻を踏むためで、冬の外套、つまりオーバーには、普通の会話では sayo ではなく abrigo ((アブリーゴ)という単語を使う。

…6月の10日っていうと、日本じゃそろそろ梅雨に入ろうかって頃で…衣替えも済んでる?
まあ湿気と夏の日の長さになると、日本とスペインじゃ、やっぱり違うよな…
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by peque-es | 2007-04-01 20:00 | その他、色々、なんとなく…
ピッパッって間に?
2007年 01月 30日
En un pispás……エン・ウン・ピスパス、と読む。パにアクセント。厳密に言うとエンとウンは繋がっちゃうし S には母音が付いてないので、エヌンピッパッって尻上がりに発音すると、感じ出るかも。
意味は直訳すると「ピッパッって間に」…???

ホームページ≪ちょっとスペイン≫の、最初は『ひとりごと』をブログにし、それから『スペインふう家庭料理』もブログで更新する事にし、そして昨年11月のスペイン旅行後には『フラッシュバック・スペイン』の続編みたいなのも、ブログでちょこちょこ書いてみよう…と決めたのに、『スペイン語ひとくち知識』だけはブログに移行する決心がついてなかったのですが…

だってやっぱり、特殊でしょ? スペイン語って…ブログの題材としては…?

でも cazorla さんとこで「語感」や「訳語」についてのやりとりをしている内に、ひとつやってみるべ? と思いました。なんてったってブログの方が、更新が楽だし!
それにホームページの中で『スペイン語ひとくち知識』だけ、ず~っと更新してなくて、何となくプレッシャー

この言葉、『スペイン語ひとくち知識』のインデックスでは En un piz paz と書いてあります。で、 z は色が変えてあtって、おまけに pizpaz の間に微妙な隙間が入れてある。
その訳は、そういう綴りで、しかもふたつの単語…というか piz-paz という「複合語」だと思い込んでたから。

…何故かそんな風に色々思い込んだまま、辞書を引いて調べた事がなかった言葉…20年以上スペインに住んでて、その間一度も!

何故かと言うと、何故か分かっちゃったのですよ、言葉の意味が…友達が初めてその言葉を口にした途端に。

何かを作る話をしていて、「でもそれ、結構時間がかかるんじゃない?」という問いに対して、「か~んたん、かんたん! ピッパッって間に出来ちゃうから!」…

ほらね、状況と語感で、何となく意味が通じません?
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by peque-es | 2007-01-30 20:00 | その他、色々、なんとなく…
スペイン語の親戚
2006年 07月 05日
(ジオログ: ≪ちょっとスペイン…の玄関≫に書いていたものをコピーしました。日付は元の記事の日付ですが、時間は出たとこ勝負です。)

ワールドカップの準決勝一戦目でイタリアがドイツに勝ち、これでどこが優勝しても「ラテン語圏のヨーロッパ」の国が優勝という事になった。つまりイタリア、フランス、ポルトガル、この3つの国はどれも、ラテン語から派生した言語を使ってるのです。

でもしかしてサッカーってラテン系の国に起源があるのかと思って、ウィキペディアを覗いたら、「古代中国に遡る」…ちょっとビックリ!

ラテン語は既に死語、カソリックのミサなどを除いて、現在その言葉を喋って日常生活している民族はいない。

でもラテン語から派生した言語を使っている国は上の3つの他にスペインとルーマニアがある。

近年スペインでは、ルーマニアからの移民が増えた。経済の苦しい東欧圏から脱出しようとする人達の目的地のひとつがスペインなのは、やはり言葉が似ているからなのだと思う。

実際これらの国、中でもスペイン、イタリア、ポルトガルのネイティブ達がそれぞれの国語で喋っても、ある程度の意思疎通ができる。私もイタリアではスペイン語で通した。分かってくれるのです! こっちはイタリア語分かんないけど…

そしてスペインには、スペイン語の他に更に3つの言語がある。カタルニア語、ガリシア語、そしてバスク語。
スペイン語の別名は castellano つまりスペインの中央部カスティージャの言葉という事で、それがスペインという国の標準語になっているのだ。
起源不明のバスク語を除いて他の2つはやっぱりラテン語系。ガリシア語はポルトガル語に似ていて、カタルニア語は…バレンシア方言に似ている(笑)

バレンシア人に、彼らの言葉をカタルニア語と言うと、気分を害する…けど、バレンシア語っていうのは認められてないのです。

言語と方言がどこで分かれるかというと、≪すいよ、しめま≫に書いたように、その言葉で書かれた文学作品の有無…つまりその…始めっからしまいまで関西弁で書いた小説があったとしたら、関西弁もひとつの言語になるていう事や?

そんなアホなぁ…?

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by peque-es | 2006-07-05 13:14 | その他、色々、なんとなく…
スペイン人のニックネーム(ついでに改名!)
2006年 06月 03日
(ジオログ: ≪ちょっとスペイン…の玄関≫に書いていたものをコピーしました。日付は元の記事の日付ですが、時間は出たとこ勝負です。)

スペインでポピュラーな名前…男だったらホセ(José)、ルイス(Luis)、女だったらマリア(María)、カルメン(Carmen)…色々あります。

でも名前の話は一度書いたので、今日はニックネームのお話。

教科書によく出てくるのは、ホセの愛称はペペ(Pepe)、フランシスコ(Francisco)はパコ(Paco)など。
元の名前と一見何の関係も無いように見える?…エンリケ(Enrique)→キケ(Quique)なんてのもあるし!

でも普通は名前の最初の2音節を取るとできちゃうのです。ハビエル(Javier)→ハビ(Javi)、マルガリータ(Margarita)→マルガ(Marga)、ってな具合に。

中には Antonio→Toni(Tonio) とか、Dolores→Lola のように途中や最後の2音節だったり、

フアン・ホセ(Juan José)→フアンホのように2つの名前から1つづつとか、

Cristina→Cris のように1音節だけのもあるけど、

大半は最初の2音節。

人名以外でも長い言葉は最初の2音節で略語を作っちゃったりする(字数がオーバーしてしまうので、興味のある方は≪テレビで冬ソナ≫をお読み下さい)。

2音節ってどうも納まりがいいらしい。世界の赤ちゃんが言葉を覚え始める最初に言うのも、大体2音節語だそうだし…ママ、パパ、ブーブー、わんわん…

でハタと思いついてハンドル・ネーム替えちゃいました。ぺけ=2音節! マルとペケのペケ!(バツではないからね!?)

そしてペケは、スペイン語の小さいという言葉 pequeño(a) の省略語です。なので peke ではなくて peque。

更に更に、携帯メールなどで字数を節約して書く時には pe→p、que→q と省略できるので、只の pq も可!

でもニックネーム取ろうと思ったら、peque も pe_que も pq も p_que も pe_q も…ぜーんぶ使われてる!

日本のスペイン語人口、そんなに多かった?
それともぺけってハンドルネーム、もしかして巷に溢れてる??

まいっか…ついでにHPも≪ちょっとスペイン≫と改名。今後ともヨロシクお願い致します

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by peque-es | 2006-06-03 12:45 | ≪Profile≫の替りに幾つか…