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Chopitos (ホタルイカの天ぷら)
2005年 06月 11日
(ホームページの≪スペインふう家庭料理≫をブログに統合し、記事を持って来ました。記事の年月日はオオヨソです。)

チョピートスって、カタカナで書くとチョピッとヘンだね。スペイン語の chopitos を発音通りに
カナで書いただけなんだけど…
これは日本ではホタルイカと呼ばれるような小さいイカを、塩味で天ぷらにしただけの料理です。
実にシンプル。日本の天ぷらの起源はスペイン料理にあると言われているけど、実際スペインでは魚介類にころもを付けて油で揚げる料理法がかなり一般的だ。但し「天つゆ」はない。全て塩味。
アンダルシアが本場と言われる frituras (から揚げ料理)の中でも、このチョピートスはポピュラーで、普通のバールの Tapas (小皿に盛りつける分量を単位とするメニュー)や Raciones (普通の皿に盛りつける分量を単位とするメニュー)にもよく出てくる。大体どんな
ところで食べても大きな「ハズレ」がない料理でもある。

でね。日本のスーパーで「ホタルイカ ボイル 生食用」とあるのを見たとき、おんなじイカだ!
と思ったのである。少なくともサイズは同じ。それに「イカ」なんだから味も似てるでしょう。
スペインのチョピートスは「ボイル」ではなくて、生から「揚げる」んだと思うけど、日本じゃ生でそういうイカは売ってない。少なくともこの近所では…
ボイルでもいいんじゃないの? ソージしなくても良さそうだし…

と思ってやってみたんだけどね… 「ボイル」ということはうでてあるわけなので、塩味は既に少しついているだろう? それに濡れてるから、「ころも」をつけるよりも「粉」だけをつけて水気を取った方がいいのではないだろうか?? 「ボイル」の水分と混ざって丁度いい「ころも」になるやもしれぬし… というような思考回路で(要は手抜き?)塩をちょっとふって小麦粉にまぶす。そして熱い油に一匹づつ落として行く…

その結果は…イヤハヤ! イカはハジケルし、油はハネルし!! 非常にアブナイ!!! チョー危険!!!!
かなりコワイ実験です。普通の揚げ物でハネルような単位ではなく、大さじ1杯分以上もあるような量の油がカタマリでハネます。それが体にかからないで、どこもヤケドせずにすんだのは正に奇跡的!!

そんな訳で、この実験料理はオススメできません。「ボイル」だから火は通っていると、早々に「揚げる」のを切り上げて、半分粉がついて(半分は油と一緒にハジけて飛んだ?)揚がった「ホタルイカ」は、それなりにおいしゅうございましたが… 

ふむむ、スペイン人はこのイカの生をどうやって揚げるのかしらん? 生の方が「ボイル」よりも水分が少ないのだろうか? それとも粉、或いは粉を水や卵で溶いた天ぷらの「ころも」をたっぷりとつけて揚げれば、「ハネ」が防げるのだろうか? でも食べた時にそんなに「粉々しい」食感ではないし…

もう一度実験してみる勇気はないもんね。試してみたい人は、どうか「自己責任」でやって下さい。
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by peque-es | 2005-06-11 15:40 | スペインふう家庭料理
スペイン時間、あばしり時間
2005年 06月 01日
(ホームページの「ひとりごと」から。作成日は月までしか書いてなかったので、日時分は出たとこ勝負…)

日本も夏至の頃になると、少し日が長く感じられる。日本って言っても関東地方の話ですが…

スペインの夏の午後は長い。夜の9時、10時頃まで暗くならない。
暑い日中を避けて夜になってから通りに繰り出す人たちは、夜中ごろまで散歩やお喋りを楽しみ、広場では10時を過ぎても子供たちが走り回っている。

これはスペインが、ああ見えて(?)日本の関東地方よりは少し緯度が高い(北海道くらい? 多分…)ということに加えて、サマータイムの適用で時間が太陽と1時間ずれており、更に年間を通して自然の太陽とは1時間の時差があるので、合計2時間、日の出と日の入りがずれているからなのだ。

加えてお昼は日本より遅くに、ゆっくりと食べる。それにつれて晩ご飯も遅くなる。
そうすると、同じ24時間なのに、何故か午前も午後も夜も、それぞれたっぷりあるような感じがしてくる。
ちなみにスペインで「午前中」というと午後2時ごろまで含まれる。オフィスのお昼休みは1時半ごろから、そして午後の仕事が本格的に始まるのは3時ごろか?
いえ、お昼休みから2時半に戻ってきても、お客は3時まで昼休みだったり、或いはお店などは2時半から4時半などという休み方をするもんで…会社勤めの人は、残業がなければ5時か6時頃に仕事を終り、でもお店や各種スクール等は8時、9時、時には10時ごろまでやっているので、それら『諸活動』を終えて家に帰り、或いはバーやレストランで軽い夕食を食べるまでの間が「午後」という感じになってくる。

夏の間は仕事を早く切り上げるところも多く、その場合は朝の出勤を早めて、短い休憩を挟んで午後2時~3時ごろまで続けて働き、仕事を終えてから遅い昼食を取ったりする。
 
そして晩ご飯を食べる頃からその後テレビを見たり、少しのんびりとして、就寝するまでが「夜」のイメージだ。勿論スペインで「生活」してる人は皆それなりに「時間に追われている」感じを持ってはいるのだけれど、どこか違う。

年間を通して1時間ずれているというのは、経度から見るとイギリスと同じ、つまりグリニッヂ標準時でいいところを、昔からヨーロッパ大陸、つまりフランスやドイツやイタリアと合わせるために、標準時を1時間ずらして来たという、政治的(?)配慮のせいなのだ。
スペインの中でもカナリヤ諸島は、さすがに合わせきれないという判断なのか、イベリア半島の標準時よりは1時間早い(遅いというべきか?)イギリスと同じ標準時を採用している。

つまりスペイン本土では年間を通して、太陽時(?)に比べて1時間遅く日の出・日の入りがあるのです。そこへサマータイムがあると、日の出・日の入りは2時間ずれていることになる。
夜の9時から10時ごろまで明るいといっても、それは実は「7時から8時ごろまで明るい」ということなのだ。ね? これなら、7時ごろまではなんとか明るい、日本の関東地方の夏至のころと比べて、そんなに不自然ではないでしょ? 残り30分から1時間の差は緯度の差と、そして関東地方は日本の標準時が置かれている明石よりは東に位置するので、その分日の出・日の入りが早くなるということで、納得できるでしょ?

ということはですね。もしかして日本も、北海道の網走くらいに標準時があったなら、もう少し長い午後を楽しめるかもしれない……?

スペインから帰国した年の冬、余りにも短い午後に気持ちが萎えた。4時を過ぎるともう暗くなってくる。何もしないうちに午後が終わってしまうような感じだった。翌年の夏は酷暑で、折角の陽射しの長さを楽しむことなどできなかった。夏至のずっと前から35度を超す日が続いて、夜になっても下がらない。おまけに夜道は暗くて、散歩を楽しめる歩道も広場も、そしてバーやレストランのテラスもない…

それに比べると今年は、5・6月ごろに、結構散歩を楽しめるような夕方があった。雨が降ってない時は、ってことですが……
でもそれも束の間で、夏至を過ぎると日はみるみるうちに短くなって行く。

網走を日本の標準時にしようっていう運動を起こしたら、誰か賛成してくれるかしらん…??

日本の皆さん! 朝、丁度起き出すころに日が出るのって、いいですよ。目が覚める2時間も前から明るくなるんじゃなくって。
ひと仕事してからゆっくりお昼を食べるのって、いいですよ。あっという間にお昼になってアタフタとかきこむんじゃなくって。
そして夏の間だけでも、明るい内にオフィスを出るのって、いいですよ。一年中真っ暗になった夜道を家に帰るんじゃなくって。
…きっと、1日が長くなったような気がすると思うんだけどな…

それにしても、原始時代の人間は日の出・日の入りと生活を共にしていたはずだのに、太陽時と2時間ずれてるスペインの夏時間の方が、人間の体に合ってるような気がするのは何故だろう。もしかして標準時の設定の方がおかしいのか? 
それとも現代社会の時間設定--会社や学校の始まる時間とか、電車の運行時間とか、テレビの放映プログラムとかが、どっかで太陽時、或いは人間の生理・生活とずれてしまったのか???

2005年6月

追記:ネットで「スペイン,ブログ」と入れて検索したら、こんな記事が! 若い人達が複数で書いてるブログのようですが、いやあ、楽しい! この記事と何となく相通じる(?)ものを感じたので、トラックバックっての、やってみました。(2006年4月1日)

2008年8月16日: 青字部分、加筆しました。

この記事に「昔の別荘」で頂いたコメント&お返事
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by peque-es | 2005-06-01 23:52 | スペイン:人、物、言葉…