カテゴリ:街、家、道…( 15 )
本当のオートロック
2008年 11月 29日
何となくドタバタしておりまして、あちこち、ご無沙汰しております。記事の更新もちょっと間が開いてしまいましたが、やっとひとつ書きました。

以前腰砕けになってしまった記事を、「スペインのオートロック」というタイトルで書き直そうとして、タイトルだけ書いて1年以上も放ったらかしてあった…emoticon-0107-sweating.gif

…のを、今度こそ書き上げようと、「本当のオートロック」というタイトルに変えてみました。emoticon-0116-evilgrin.gif

タイトル変えたら書けるってもんでもないかも知れませぬが、実は今回、今までず~っと、「オートロック」の定義を誤解していたのでは? と思い当たったのだ。

初めてスペインに行った頃、マドリッドの集合住宅には既に、「各住居の中からインターフォンを使って集合住宅の入口の戸を開けられるシステム」が付いていて、それ=オートロックというようなイメージが、いつの間にか頭の中で出来上がっていたのだった。

当時は日本のマンションには住んだ事がなく、又オートロック付きのマンションなんてのも殆ど聞いた事がなかったと思う。多分その後出て来たオートロック付きマンションというのを、それがどういうシステムなのか知らないままに、なんとなくスペインの集合住宅の玄関開閉システムと結びつけてしまっていたのだ。

考えてみると、それまでの日本の団地では、集合住宅の玄関というもの自体がなかったですよね? マンションと言っても所謂団地みたいなので、みんな外に長い共用廊下が付いていて、鍵のかかるのは各戸の玄関だけ。

だから、建物全体の玄関があって、それが施錠され、又それを各住居の中から開けられるシステム=オートロック、みたいなイメージでいたんですが、

今回記事を書こうとして気が付いたのは、オートロックというからには、それは「自動的に閉まる」という意味で、インターフォンで錠を開けられるというのは、もうひとつ別の事じゃないか? という事。

ところが、この「自動的に閉まる」というのが、日本の場合又なんというか…不思議なシステム。

例えば今住んでるマンション、通りからの入口=正面玄関にオートロックは付いてますが、その他にもウラノタケヤブや横の階段道等、ら入ろうと思えば入れるところ一杯あり…よく言えば「開放的な作り」で、正面のドアだけが自動的に施錠されても余り意味ないような…

でも、日本のオートロック・システムの一番の難点(?)は、それが電子式だという事かも…
あれって、ドアが閉まってからジーと言って施錠されるまでに、ちょっと間がありますよね?
それに電子式のものって、故障も多いんじゃないでしょか?
うちのマンションのオートロックは、一時ひっきりなしに故障していて、ブザー鳴りっぱなしで、何のためのオートロック?状態になった事があった。

妹のところでは、深夜、住んでる人が帰って来た後、ドアがジーと閉まるまでの間にセンサーにお札を当てて侵入しようとする輩がいたりするそうで…でそうなると、エレベーターが来るまで逃げ場がなくなるらしい。というのも、階段部分に通じるドアも又電子式で、すぐには開かないらしいのだ…!?
玄関ホールだけが密閉空間みたいになるような自動ロックって、何なんですかね? 他の部分は開放的なのに!?
いつも思う事だけど、日本てどうも、何かやろうとするとソフィスティケイテッドにし過ぎる傾向があって、ソノクセ他の部分では抜けてるんじゃなかろ~か?

ここでスペインの「オートロック」の話。

先ず、正面玄関も各住居のドアも、ドアを閉めれば自動的に錠がかかる。うっかり鍵を持たないで外で立ち話してて、ドアが閉まっちゃったら入れなくなるのだ。
電子式ではないので、いわばメカニカル・オートロック?

でもこれぞ本当のオートロックじゃないですかね?

ま勿論それでも、他の人が入った後にすり抜ける事は可能で、それに正規の(?)来客でも、訪ねて来た相手が開けてくれる前に他の住人が帰って来て、ついでに入れてもらうなんて事もよくあるわけだけど。emoticon-0140-rofl.gif

でもまあ、日本の電子式オートロックに比べると、ジーと言ってる時間がない分、施錠されるのが早い。

それから玄関ホールから階段や通用口のような部分に入るのに、普通は鍵なんてかかっておらず…だってエレベーターが故障したり緊急の場合には、住人だって階段使わなきゃいけないわけで…ましてや電子錠なんて、アニハカランヤオイテオヤ!?

日本に帰って来た当初、日本のドアは何故閉めても錠がかからないのか?と思ったものだ。
(ついでに言うと、鍵をかけて回す方向、スペインと反対。これは車のドアなどもそうなのですが、スペインだと開けてる方向に回して閉めるので…最初は閉めてるんだか開けてるんだか分からん…emoticon-0140-rofl.gif
ドアを開ける方向が反対なのも前に書きましたが「スペインの玄関」「アベコベ日本」)、これはまあ、玄関で靴を脱ぐという日本の住習慣によるものだろうと想像できるものの…

鍵はなんで反対回しなの?

しかも母によると、日本の錠も昔は反対回しだったのに、ある時期からこうなったとか…?
…もしかして、スタンダードを変えて錠や鍵、そしてドアを新しいものに付け替えさせるという陰謀だったりして…???  (誰の?????)
ま、それはともかくとして、日本の家のドア、マニュアルで鍵をかけないと、鍵はかからない。
マンションもそれは同じで、でも正面玄関にはソフィスティケイテッドな電子式の(…そして閉まるのに時間がかかって、故障し易い…)オートロックが付いてるのも、なんとなく矛盾した感じ。emoticon-0108-speechless.gif

スペインのように、建物がもっと密閉された構造であって初めて、正面玄関に施錠する意味が出て来る気がする。
そしてドアはメカニカル・オートロックで十分、電子式なんかでなくていい。
インターフォンで各住居から正面玄関を開けるのも、電子式じゃなくてもできるはずで、スペインのは、その古さから言って多分電気的なシステムと思いますが、主観的にはその方が電子式よりも故障に強く、仮に故障したとしても修理や取替えも安い気がする。

ま、技術的な事は専門家に考えて頂いた方がいいですが、個人的にはスペインの「オートロック」の方が、シンプルで実際的、と思うのだ。
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by peque-es | 2008-11-29 19:46 | 街、家、道…
人口16万のマイタウン
2008年 11月 02日
最近知ったマイタウン(正確には、首都圏の或る市の、その又或る)の人口、約16万。
そんなもん、調べりゃいつでも分かるじゃん? ってなもんですが、調べてなかったの。
で最近或る所で、そういうデータを目にしたって事です。


それを見て思った事がふたつ。
そっか~、16万か~、田舎なワケだよな~…ていうのと、
これって、小学生の頃住んでた、つまり昭和の田舎の工場町(正確に言うと)の人口と同じ位じゃない? ていうの。

当時社会科で習った我が町の人口、確かこれ位だった…それとも18万? いや14万??…と記憶にちょっと誤差がありますが…(・・;)…まイメージ的には同規模という事で…

今まで道路の話などをして、スペインの方が広いとか、歩き易いとか、色々あるんだけど、まあ昭和の田舎町と同じ規模のマイタウンと、今のマドリッドを比べる事自体、そもそも無理があるワケで…
…それは前から分かってるんだけど、なんせ長年住んでたもんで、街の作りとか、機能とか、暮し易さとか、ついついいつも比較しちゃうのよね…

で今のマイタウンと比較すべきは、昭和の田舎町だった?と思って、ちょっとやってみたの…

昭和の田舎町の住宅地には、コンビニの代わりに「配給所」なんていうものが残っており、お米の他に野菜とか、そして文房具なんかも置いてあった。よろずや、って雰囲気ですね。
デパートと呼ばれるものが2つあって、ちょっとしたものはバスで買いに行った。内ひとつは一応大丸って名前で、確か2階建て。もうひとつはもう少し高い建物だったような…
2つのデパートの間はかなり離れていたような気がするけれど…子供だったからかも?
その間には商店街が並んでいた??
住宅地の近くには山や田んぼも残っていた。(これ、今のマイタウンと同じ。田んぼじゃなくて畑ですが)

未だ子供だった事もあって、生活にそんなに不便は感じなかったのですね。
親は不便だったのかな?…でも毎日の食事には、肉、魚、その他色んな食料品をリヤカーやトラックで売りに来る行商もあったし、お肉屋さんから御用聞きなんてのも来たし…ファースト・フードやコンビニ弁当はなかったけれど、少なくとも材料には困らなかったと思う。

…で遊び場所は一杯あったし、夏はバスで海水浴に行けたし、秋には学校がお休みになる位の盛大なお祭りがあったし…と考えてくると…うむ、昭和の田舎町も、やっぱり今のマイタウンより暮らし易かった気がする!?

今のマイタウン、普段の買い物には、家から一応15分以内くらいの所にスーパーや100円ショップがあるけれど、なんせ、ナンダサカコンダサカな地形なので、荷物の多い時はやはり車を出す事になる。
一番近いのは、歩いて7,8分位のコンビニとお豆腐屋さん。お豆腐屋さんのお豆腐はいいんだけど、お豆腐だけじゃおかずにならないので、スーパーに行く。するとお豆腐もスーパーで買ってしまう事になる訳で…昔はお豆腐屋さんの近くにパン屋さん、八百屋さん、酒屋さんなどもあったのが、今はぜ~んぶ閉まっちゃって、お豆腐屋さん、孤軍奮闘!

行商や御用聞きの替りに(?)、生協の宅配が来るけれど、あれって前以って会員になったりして、で前の週?に注文しなくちゃいけないのよね…

役所やショッピング・センターなどが集まる区の中心部?に行くには、電車又はバス、又は徒歩で、いずれも30分弱かかる。どういう手段で行っても同じ位の時間がかかるってところがミソなのだ!?
車で行くと多少時間が節約できるけれど、駐車場のある所にしか行けないし、その駐車場への出し入れを考えると…でもまあ5分は節約できるかも?です。

…で、ここで又何故か、マドリッドが出て来てしまうんスが…(・・ゞ

マドリッドの北部、50年前には郊外だった?って辺りにあった我が家から、旧市街、劇場、デパート、中央郵便局、友達の家、等々、必要な所に行くのに、やっぱりバスや地下鉄を使って30分…が目安だった!!!

人口400万の街でも、30分あれば大体どこにでも行ける感じがしたって事です。
しかも普段の買い物は、もっとずっと便利…

…って事はですよ…やっぱりどっかおかしくない? 日本の今のまちづくり…

答は人口密度と商住接近にある? と思うのですが、今日は時間ないので、ここまで。
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by peque-es | 2008-11-02 13:54 | 街、家、道…
日本の遮光カーテンとスペインのペルシアナ
2008年 07月 19日
…もうかれこれ1週間以上もダラダラと書いてるのに、長くなるばっかりで、ちっともまとまらんじゃないか…emoticon-0120-doh.gif ってな記事なんですが…(・・;)
a0072316_20292467.jpg暑い夏の日中、うちじゃこんな風に、遮光カーテンを半ば閉めたままにしてある。差し込む陽射しの強さと量によって調節するが、時間帯によっては4分の3以上閉めてる事もある。それは…

日本の窓にはペルシアナが付いてないっemoticon-0101-sadsmile.gifからなのだ。(ついでに言うと、日本のマンションの窓には雨戸も付いておりません…emoticon-0132-envy.gif

真夏時には気温40度を超える事も珍しくない、スペインの暑い夏。
ま、40度といっても湿度が低いので、体感温度としては日本の30度位の感じですが…

その暑さを避ける為の昔からの知恵のひとつが、ペルシアナ。シャッター・ブラインドのような作りで、昔は木製。最近は軽量のアルミ製が増えている。

a0072316_13392110.jpg右の写真はスペインの家の居間。右側に見えてるのがペルシアナです。

引越し前に撮った写真なので、カーテンもかかっておらず(…ペルシアナがよく見える?)、棚がやけにガランとしておりますが、夏の日中、こんな風にかなり下まで下ろして日除けにする。でも完全に閉めなければ、隙間から入って来る光で、部屋の中はかなり明るいのだ。ちなみにこの写真は、照明もフラッシュもなしで撮ってます。

いつぞやの記事にも書いたように、夏の間スペイン人は、日中ペルシアナを下ろして、外の熱気と陽射しを遮断する。湿度の低いスペインでは、レンガや石で作られた建物の中は意外に涼しく、暑い昼間窓を開けると、逆に外の熱気が入って来てしまうのだ。で昼間は熱気を遮断して、夜涼しくなったら雨戸、つまりペルシアナを開けて冷気を取り込む訳。

スペインのペルシアナの優れた所は、こうやって隙間から光や風が入って来るように出来ていて、でもかなりの陽射しと熱気を遮る事ができる事。勿論ピッタリと閉める事もできるので、暑くない季節の夜は日本の雨戸のように使える訳。スペインには台風は来ないが、暴風雨の時にはペルシアナを下ろすと窓が汚れるのを防げたりもする。

1980年、初めてスペインに行った時、友達のお母さんが、暑い時はペルシアナを閉めて、で部屋が暗くなり過ぎたら電気を点けても、その方が暑くないというのを聞いて「え???…ンなバカなぁ!」と思った…
でも昔から暑かったスペインの、昔からの生活の知恵、侮れませぬ。
この「陽射しを遮る」「熱気を遮断する」というの、結構有効なのです。emoticon-0144-nod.gif

湿度の高い日本の、素材や構造の違う家で、ペルシアナではなく遮光カーテンでは、100%それを真似る事はできないが、でもこうやって一部陽を遮るだけで、温度がかなり違う。エアコン稼働率が低くなるのだ。

a0072316_1358778.jpgこれは今のマンションのもうひとつの窓→

写真は逆光で撮ってるので、遮光カーテンの部分がやけに暗くみえますが、実際の部屋の中は写真よりも明るく、パソコンもできるし、本の字も読める。

昭和レトロの日本では、気温が30度を超えるのはよっぽど暑い日だった。そして昭和レトロの日本の家は、作りや素材が今とは違った…

最近、うちの近所、建築ラッシュ?です。開発されて3,40年になる新興住宅地なので、今までも、いつもどこかで家が建ってたんですが、最近は建て直しも多く、戸建だけでなく団地も建て直されてるし…残ってた空地に新しいマンションが建ったりもしていて、おまけに古い水道管の工事だとかなんだとか…正に犬も歩けば工事に当る状態。

で壊される家や新築される家を見ていると、最近は戸建でも雨戸(ブラインド)の付いてない窓が結構ある?
ペアガラスとかで、断熱は大丈夫って事なんですかね? でも防犯や暴風雨対策は?
そして当然の事ながら、遮光効果はないですよね?

外壁は殆どが新建材のパネル? 内壁は当然のようにクロス…そして取り壊される古い家からは、その廃材が山のように出てる? 
(未だ半世紀も経ってないのに、丸ごと建て直しになる家も少なくないのは何だかな~…というような事を前にも書いたのですが、いつ頃どんなタイトルで書いたか思い出せない…(・・;)…いずれにしても、この建築廃材、既に環境問題にもなってるらしい。)

マンションの場合、壁の中はコンクリですが、外側は大体タイルで覆ったりとか…内側はやはり当然のようにクロスで…ちなみにコンクリのマンションで、遮光カーテン開けてガラス窓を閉めた日にゃ、これは温室みたいなもんですね…(うちのマンションはちょっと古いのでペアガラスにはなってないけど、これがペアガラスだったりしたら、陽が射し込む時間はもう熱帯ですね…emoticon-0137-clapping.gif

で、元に戻って、同じクーラーかけるのでも、温室や熱帯の中でかけるのと、こうやって陽を遮ってからかけるのでは、全然効果が違います。

ヒートアイランド現象に悩む日本の夏。そして、テレビを点けると聞こえて来る「地球温暖化防止」や「温室効果ガス削減」の各種省エネキャンペーン…
そういうのを聞く度に、でもそういった事よりも、建物の構造や素材、そして暮らし方を、もっと根本から見直すべきなんじゃあ? と思う。

古くからの知恵を切り捨てて(?)洋風建築の多くなった日本。でもあくまでも洋…素材や構造の肝心のところはまるで違ってる気がするのです。
「レンガ造りの家」で書いたように、スペインの一般住宅の壁は、戸建・集合住宅を問わず、基本レンガを積み上げて、石膏と漆喰系の塗料で仕上げてある。コンクリやパネルの外壁なんて、少なくとも普通の家では見た事ないし、クロスの内壁なんてない。そして窓には雨戸、ならぬペルシアナが付いてる!のです。工場だの、オフィス・ビルだのは知りませんが…

雨戸がないので遮光カーテンを付ける。木(ベニヤ?)やコンクリの壁を、外はパネルや磁器タイル、中はビニール・クロスで覆っておいて、で換気システムはどうとか、断熱システムがこうとかってェ、なんか順序が逆じゃない?emoticon-0138-thinking.gif

ちなみに、湿度が低いとは言え、スペインの一般家庭でのエアコン設置率は、日本よりずっと低いと思う。(冬の間の暖房費、即ち燃料消費が日本よりずっと少ない事も、以前書きました…あれ? ここにもペルシアナの写真載っけてましたね。おまけにケーブル込みで…emoticon-0136-giggle.gif

a0072316_20443654.jpg余談ながら現在住んでる家では、内壁をこんな風に(見えるぅ?)珪藻土で塗りました。クロスは嫌っ、呼吸する壁がいいっ!と粘ったら、工務店さんが、マンションの壁にも塗れる素材と、そしてそれのできる職人さんを探して来てくれました。多少紆余曲折はありましたが…emoticon-0141-whew.gif…そして中味がコンクリなので限界はありますが…emoticon-0108-speechless.gif…でもそれなりの効果はあります。調湿作用があり、匂いがこもり難く、そしてクロスより長持ちする…筈…

…という、延々堂々巡り? の記事でした…_(._.)_
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by peque-es | 2008-07-19 12:02 | 街、家、道…
日本経済の駐車場コスト
2008年 02月 26日
スペインから帰って来た直後、日本の銀行に行くと、やたらと従業員が多い気がした。窓口やATMコーナーは余りにも無防備だし、何だかその「遅れた雰囲気」にショックを受けた。
暫くすると日本の銀行には「失われた10年」というものが存在した事が分かった。
最近では、支店の従業員の数も少し減ったような気がするし、各銀行とも合理化に色々努力している最中なんでしょうか?

でマイ・バンク、クレジット・カードの使用明細と一緒に、毎月色んな宣伝を送って来る。中に、○○保険を申し込まれた方に、障害保険を無料でプレゼント、というようなのがあり、でもよく読んでみるとその額は50万…だったか…(…ビラ捨ててしまったもんで、分からなくなった…(・・;)

ウソでしょ? スペインの銀行は、給与を自動振込みにするだけで、確か1500万円位の障害保険が付いて来たゾ、VISAのゴールド・カードも付いて来たゾ! 日本の銀行、幾らなんでもシケ過ぎてないか?と思ったのですが…

ここいらの新興住宅地では、各銀行の支店、その殆どが駐車場を持っている。マドリッドみたいに1ブロックに必ずひとつは銀行がある()ような街ならともかく、この辺じゃ徒歩15分圏内にマイ・バンクがあればいい方? そして道路には、マドリッドのような路駐スペースはないのだから、当然と言えば当然の話なのですが…

で、自前の駐車場がない駅周辺の支店などでは、別途「お客さま用」の駐車場を借りることになるのですね。
例えばオトナリの駅前にある某銀行の支店では、近くのコイン・パーキングのサービス券を出してくれる。でも駐車券のサービスって、銀行に融資の相談に来る人とか、多額の投資商品を契約する人が対象だろうと思っていたら、聞いてみると、ATMを使うだけでも貰えるんだってサ!
…でも、そこにはATMが20台くらいも並んでる自動サービス・コーナーがあるんだけれど…仮に5千円の振込みを1件するだけでも、300円の駐車券が出る?…これって割に合うんだろうか…(・・?

まあ、同系列の会社の駐車場を安く借りてる…なんて事もあるのかも知れないけれど…(・・?

でも仮に、自前の駐車場があったとしてもそれは、スペインの銀行だったら「考えなくてもいいスペース」を考慮に入れて建物を作らなくてはいけないという事であり…

「路駐が普通」のスペインの銀行には、こういうコストは要らない訳で、考えてみると日本の銀行って、スペインの銀行に比べて大きなハンディを背負ってるのかも…などと、つくづく考えたのでした。

銀行だけではない。近所のスーパー、ファミレス、コンビニ、ラーメン屋…日本の住宅地では、どんな商売をするにも「駐車場」が要る。
もしかして「路駐スペース」がないという事は、日本経済にとって、路駐スペースのある国では必要のないコストがかかっているという事にならないだろうか??

他にも、道幅の狭さ、その他インフラの問題が、余分なコストを生み出していると思う事が結構ある。例えば道路の補修、ガスや電気の工事、マンションの建設や家の建て直し、そういう事がある度に、片側一車線でかつかつ対抗してるこの辺りでは、交通整理をする係の人を雇わずには出来ない、のであります。
…で、行け行けって身振りで、「でも向こうから車来てるよ、見てないけどいいの?」というような交通整理をしてくれる「係の人」、結構居たりして…?

最近騒がれていた、道路税のナンタラカンタラというの(…すみません、不勉強で、正確な名前知りません…)、ある議員が国会での質問に持ち出した統計を見ていると、日本は諸外国に比べて「その他の道」というのが、圧倒的に多かった。これは高速道路とか、国道級とか、そういうような分け方をして、それぞれが全国で何キロメートルあるか?というような表だったんですが、その他の道って、要はこの辺の道のようなのを言うのだろうか?…(・・?
こういう道、きっと日本中あちこちにあるもんね?
道幅が狭く、歩道もないか、あっても超オソマツ、街灯は暗く、電信柱があちこちに突っ立っていて、時に意味のないガードレールなどが付いている、そんな道?
車社会にも、高齢化社会にも対応していない、日本の住宅地の道…

どういう財源を、どういう事に充てようと審議してるのか知りませんが、新しく道路を建設して「道路の長さを増やす」のではなく、「その他の道」の道幅を何とかして、歩道や街灯なども整備する事を考えている政治家はいるのだろうか? と思ったりして…emoticon-0138-thinking.gif

)注: スペインでは、税法上の優遇措置なども関係していたらしいのですが、銀行の支店の数が実に多い。最初にスペインに行った時、同居のアメリカ人女性に、「店などを壊して改築してるところがあったら、その後に出来るのは先ず、バールか銀行よ」と言われて、ふ~んと思ったものですが、その後見てると、ほんとにそうなのだ!
で、新しく開発される区域などでも、地上階の商業用スペースに先ず入るのが銀行とバール。住民が入る前に生活にとってバイタルなサービスが揃う感じで、結構いいな~、と思うんですが!?emoticon-0100-smile.gif
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by peque-es | 2008-02-26 21:09 | 街、家、道…
温水暖房…とスペインのコタツ
2008年 01月 24日
地球温暖化ってどこの話? と言いたくなるような寒い日が続いている。
2003年にスペインから帰って来て以来、一番寒い冬じゃないかと思う。
でもこの寒さで皆が暖房器具を目一杯使ったら、又温暖化が進むのよね…と思っていたら、現に、今日来た電気代の請求書、史上最高額…ガァ~ンemoticon-0146-punch.gif

決して安くなかった先月の電気代より、更に6千円近くもアップ!(@@;)
冷暖房の要らない月、つまり電気代が最も安い月と比べると5倍近く!!(◎◎)

スペインのマンションには集中暖房が付いていたので、年間を通して電気代は一定だった。レンジは電気だったが、それでも今のマンション(レンジと湯沸かし器はガス)の一番安い月位の電気代…しかも集中暖房込みの管理費も、今のマンションより安かった。広さは同じ位なのに…ついでに言うと、エレベーターも付いてなければ、管理人も常駐していないマンションの管理費が、エレベーターが複数付いていて、管理人が常駐していて、集中暖房と集中給湯のあったスペインのマンションより高いのは何故だ? emoticon-0138-thinking.gif と、前々から思っているのだ。

おまけに日本じゃ、夏は冷房、冬は暖房で光熱費が跳ね上がる。今月はちょっと例外としても、今概算してみたら、年間の管理費&光熱費、日本の方が2~3倍はかかってるかも…正にダブル(トリプル?)・パンチ…emoticon-0146-punch.gifemoticon-0146-punch.gif 又は emoticon-0146-punch.gifemoticon-0146-punch.gif+emoticon-0146-punch.gif

…これってスゴク効率の悪い話じゃない? という訳で、前々から一度書こうと思っていた、温水暖房の話。

スペインで住んだ家、8軒位ありますが、大体ミドル・クラスの建物で、古さは今を基準に数えると、築20年~60年位の間? その殆どに温水式の集中暖房(calefacción central、カレファクシ・セン)が付いていた。
(住んでた所で一番新しかった建物には、集中給湯はあったのに、暖房用のラジエーターはなく、未だにどういう暖房システムだったのかよく分からない…(・・;)…部屋の温度を設定するようになっていて、寒くはなかったのだけれど…(・・?)

この集中暖房というの、システムはどんなかと言いますと、建物に集中ボイラーがあって、それで温められたお湯が、建物内の各戸に、そして各部屋に供給される。そして部屋にはラジエーター(radiador-ラディアドー)があって、その輻射熱(…って言う?)で部屋が暖まるという仕組みですね。(スペイン Wikipedia の radiador についての説明はこちら。モダンなラジエーターの写真もあります。)
このラジエーターの中を温水が循環してる訳です。だから温水暖房、と言う事にする。

一昨年泊めて貰った友達の家では、建物全体ではなく、各戸ごとの集中暖房になっていた。
つまり建物の集中ボイラーの代わりに、ガス湯沸かし器と暖房がセットになったような装置が台所にあって、そこで沸かされたお湯が、台所や浴室のお湯と各部屋の暖房の両方に使える仕組み。

つまり「温水暖房」といっても燃料は色々あって、でも実際に部屋を温めるのに使われるのは、温水の循環してるラジエーターって訳です。

でこの、スペインでは一般的だった温水暖房システム、日本に帰って来て以来つくづく、あれって結構効率のいいスグレモノだったな~…と思うのです。

先ず、部屋ごとにストーブを買ったりエアコンを取り付けたりする必要がないっ!
共通の熱源で、全部まかなえちゃうのですよ! (家にもよりますが、集中暖房のある家では大体、各部屋にその部屋のサイズに合わせたラジエーターがあり、玄関、廊下、浴室などにも必要に応じて設置されている。)
それから、熱源はそこにないので事故や火災の心配もない。
エアコンのように風が来たり、音もしない。
更にラジエーターの寿命は、エアコンやストーブよりずずず~っと長いと思われる。お湯を沸かすボイラーや湯沸かし器は一定期間を過ぎれば買い替えが必要になると思われますが、各部屋のラジエーターは、それよりず~っと長持ちなのだ。
ちなみにうちにあったのは30年以上経ってたと思う。家を買った時に取替える予算がなかったので、古いのをそのまま使っておりました。栓の部分から僅かに水漏れがあったのを、借りて来たスパナで締めたら直ったし…(゜゜)

そして最近思うのは、温水が配管を通って各戸、各部屋に運ばれる。その配管は壁の中を通ってる訳で、要は壁の断熱効果が高まるというか、建物全体が暖まる仕組みになってたって事じゃないか? という事。但し、これには壁の構造が大いに関係してると思われますが…

エアコンやストーブって、回りの空気を暖めるだけなので、切ったらすぐに寒くなる。
それに引き換え、水はすぐには冷めない?
上に書いたように壁の構造もあるでしょうが、気温から言うと今住んでる所と同じか、時にはより寒くなると思われる内陸部マドリッドのマンションで、毎日午後の数時間、集中暖房が入るだけで良かったのだ。(マンションの共同管理なので、決まった時間帯しか入らないのですが、それで足りてたって事です。)
外で冷たく乾いた冬の洗濯物を、ラジエーターの上に置いておくとホッカホカになるという、副次効果(?)もあった。

しかも、その為の光熱費は、今日本のマンションで払っている額の何分の一って単位な訳ですよ。

日本の、部屋それぞれにストーブやエアコンを点けて、それぞれに光熱費がかかって、しかも切ったらすぐに寒くなって、家全体は温まらないっていうシステムよりも、ずっと効率いいと思いません?

フランコが死んで間もなく、未だヨーロッパの田舎と言われ、ピレネーを越えればアフリカと言われ、ECにも加入してなくて、バブル経済目指して驀進中だった日本に比べると、一見遅れて見えた80年頃のスペインで、集中暖房は当時既にスタンダードな仕様だった。

それから30年近く経った今、日本に集中暖房の家や建物がどれ位あるのか?
こんなにスグレた暖房システムが、何故日本で普及しなかったか? と考えると、色んな方向に話が飛んで行きそうなので…止めておこう…でも日本の家やマンションを売ってる皆さん、地球温暖化防止の為にも、ゼヒゼヒ、もっと暖房効率のいい家を研究して建てて下さいマシ…と、常にも増して切に思った、今月の電気代だったのだ…

ところで、初めて行った頃のスペインでは、
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by peque-es | 2008-01-24 01:22 | 街、家、道…
200年持つ家
2007年 12月 21日
前の記事を書いた翌日、テレビでやってた…と言っても、多分再放送で、そのオシマイの5分程しか見なかったのですが…青森市で「歩ける範囲で暮せる町」というのをやってるそうな。
市場やショッピング・モールから歩いて1分のところに、市の補助による高齢者用のマンションを作り、中にはホテルのような受付や、内科クリニックなどもあるそうな。で周辺から越して来たお年寄りの孤立化を防ぐために、地元の商店街が色んなイベントを企画してるそうな。

で、一旦は前の記事の追記に入れたのですが、よくよく考えてみると、ちょっとズレてる…(・・?
…と思ったので、別にしました。要は自分の頭の中では、ぜ~んぶ繋がっちゃってるという事なのですね…(・・ゞ

番組のテーマのひとつは、町からスーパーが消えて行く、市の中心部の空洞化、というような事だったらしいので、最後に見た「青森市の町づくり」は、それへの対策として…というような事だったんでしょか?

でそっから、確かにこの辺りでも、以前あったスーパーの支店が撤退したりしてるし(「街になれなかった町」)…高度経済成長時代にできた新興住宅地というのは、何もこの辺りに限った事ではないから、似たような事が色んなところで起こってるのかも…と思い、

でも、青森市の中心部は、別に「新興住宅地」ではないんでは? と気づき、

という事は、同じような事が、新興住宅地に限らず、日本全国色んなところで起こってる? と感じ…

…そういえば確かに、「地方の疲弊」とか、「地域社会の荒廃」とか、何かにつけて聞く言葉のような気が、するではないですか?

出演者(ゲスト?)のひとりが最後に、日本の(今までの)町づくりは、お年寄りに優しくなかった…というのを聞いて、(優しくないのはお年寄りに対してだけではないけれど…)やっぱり「壮年期」の、地元で過ごす時間なんて余りない人たちが、町を作ってるからだよ…と我田引水した結果、前の前の記事、「誰も居ない公園」と繋がっちゃったのですね…と自己分析…(・・ゞ

で今度は昨日のニュースで、政府が200年持つ住宅というのを助成する為の予算を取るとかどうとかいうのを聞いて…

建築廃棄物(?)による環境問題対策としてというような話で、結構な事ではあるけれど…でもこの問題、個人の住宅への助成金だけじゃなくて、「家の使い捨て」を促進して来た(?)日本の不動産業界や建築業界のあり方とか、更には税制なども含めた日本経済のあり方みたいなものから見直さなくてはいけないんじゃあないの?…という気がするのですが、でもそうなると事が大きすぎて、経済の知識もなんもない個人の頭では考えられない。
ま、詳しい分析と対策はセンモンカの方たちにお願いするとして、個人的には、日本経済は国内消費者の「使い捨て」にばかり頼らないで、何とかもっと別の事で頑張って欲しい、というような事を思う。ますです。

で、本題の(?)家の話。
gyu さんのこちらの記事、写真が一杯ありますが、4枚目から、古い建物の正面を保存しながら建て直してるところが写ってます。

スペインでは市民戦争の影響もあってか、文化財や古い建物の保存が遅れていた感じがあるけれど、それでも日本に比べると、古い建物が一杯残っている。古い町の旧市街は保護されていて、建て直しの場合にも、こうやって旧い正面を保存しなくちゃいけない訳です。

でも建物ごと建て直しになるのって、多分1世紀、2世紀と経った超古~い建物。そんなに古くないのに建て直しになるのは、混乱期などに建てられた余り造りの良くない建物…ってイメージなのですね。
普通はこんな風に全面的な建て直しになる前に、各戸でも、又建物全体でも、色んな手直しやリフォームが施されて、人が住み続けて行く。もっと古くてもビクともしてない石造りの建物、な~んてのもある訳だし…

日本の新興住宅地で、近くの戸建が、僅か30年位(?)で丸ごと建て直しになるのを日々眺めていると、この町がこういう成熟した街に育って行く日は、果たしていつか来るのだろうか? 自分が生きてる内には来ないんじゃないか…と、ちょっと悲観的な気持ちになってしまった。

木造の戸建だけではない。近所の公団は多分50年も経たないで建て直しになった。新築のマンションも、10年経つと何となく色褪せて見えて来る。

このブログにも時々来て下さる nakanokeiichi さんが、以前、日本の今の(?)家は「建った時が100%!」というような事を仰ってましたが、スペインの家、そして多分ヨーロッパの家は大体、新築から何年もかけて、徐々に完成されて行く。つまり建った時は100%じゃないのです。動かせる家具だけではなくて、作りつけのタンスや浴室のアクセサリー、更にはドアノブのようなものも、ひとつひとつ個人の好みで付けて行ったりもする。

スペイン人はよく、Las cosas de la casa nunca terminan (家の事は決して終らない)と言う。新築、中古、いずれの場合でも、家を買った当初というのはお金もないし、家具も揃ってなかったり、思うように手直しできなかったところが残っている。それを徐々に、あそこに棚をつけ、ここにタンスを作り付け、窓を取り替え…と、予算に応じて直して行って、やっと一通り終ったと思ったら、壁の塗り直しの時期が来ていたり…で暫くすると又色々変えたくなって(?)、水回りや台所のリフォームに踏み切ったり…
日本でも最近は、リフォーム・ブームなどと言われてるようだけれど、なんのなんの、日本のリフォームは、スペインと比べると未だ、ほんの赤ちゃんだよ、と思う。
でもそれは、家の作り、つまり素材や構造が違うからでもありますよね?

先日、スペインに住んでた間に失われたもの、そして今も失われ続けているものがあるのではないかと書いた。その時は、社会のもっと深いところで起こってるような、表に余り見えない裏の傾向のようなものをイメージしてたのですが、表面的な現象だけを並べてみても面白いかも? と思ったので、ちょっと連想(?)してみました。

2,30年前の日本にあって、今は無くなった、或いは数や量が減ったもの:
…喫茶店…個人商店…そしてスーパーも?
でここで突然、「野菜がおいしくなくなったヨ」…と思ったのですね。その時食べてたほうれん草に、ほうれん草の味がしなかったからだけど…(@@;)
更に続けて、テレビ(地上波)から海外ドラマや海外の歌番組などが消えた…
(…そして酸っぱいリンゴも…!?)
…その他エトセトラ、エトセトラ…

一見なんの脈絡もないのだけれど、でもこういう現象って、全てどっかで繋がってる気がするのですね…家の作り方や素材の事とも・・・・・・・・・繋がってない???
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by peque-es | 2007-12-21 19:08 | 街、家、道…
…そして誰も居なくなる?
2007年 12月 15日
マンション掲示板…というのがあるのですね、最近は。
要はマンションを買いたい人とか、購入検討中の人が、あのマンションの立地はどうとか、環境はどうとか、値段はどうとか、別のマンションと比べてどうとか、この立地でこの値段は高すぎるとか、いやこれ位はするでしょうとか、そういうあなたはデベ(デベロッパーの略? 販売業者の事みたいですが…)の手先?…などなど、色々書き込んでる訳です。

数ヶ月前に、近所の新築マンションを面白半分に検索してて見つけた。そこにあった書き込みに、「子供のいる家庭が多いとウルサクなるのでイヤなんだけど、そういう人も購入するのだろうか?」というような主旨のがあった。
「○○小学校の校区だから、当然そういう人もいるでしょう」なんて、親切に回答してる人までいたりして…!??

ま、世の中には、子供好きな人もいれば、そうでない人もいる。けれど…と思う。
回りに子供が全然居ない環境って、淋しくないか?
自分と同じような生活パターンの人を隣人に求める気持ちも分からないではない。自分だって、生活時間がまるで違うような、全くかけ離れたタイプの人たちに囲まれて生活するのは、多分イヤかもしれない。でもちょっと待て…と思う。
上の書き込みをした人は、自分と同じような人たちだけが住んでる…ようなところを望んでるんだろうか?

で、全く余計なお世話ながら、子供の居ないマンションの20年後、30年後、というのを、想像してみました。(・・ゞ
…今は多分壮年期で、社会的にも順調な人たちも、30年後には、老年期に差し掛かる。年金生活に入って、もう仕事をしてないかもしれない。
健康とお金がある内は、それなりに地域社会での生活も楽しめるかもしれない。
でもその内、病気になったり、介護が必要になったりするかもしれない。
…そして回りには、そういう人ばっかりが住んでいる! 
DINKS の揃った(?)お洒落な新築マンションは、スタッフの居ない老人ホームみたいになっている…!?

ところでこれは、その新築マンションのすぐ近くの住宅地で、今実際に起こっている事にかなり近い。
30~40年前に、同じような年齢層の、同じような家族構成の人たちが集まった新興住宅地。
当時は DINKS なんて居なかったので、大半の家では専業主婦たちが家庭を守り、お父さんたちは毎日会社に行って、子供達は学校に通っておりました。今では多くの家庭で、お父さんたちはもう仕事に行かなくなり、子供達も巣立ってしまって、老夫婦のみ、或いはどちらかが亡くなって単身高齢者となったお宅もチラホラ。
中には2世帯住宅になってる家庭もあるけれど、子供の住んでる家は本当に少ない。多くの家で高齢化が進んでいて、毎日介護施設の送迎車が行き来している。
まあ高齢化と少子化は、ニッポン全国で進んでいるのだけれど、この辺りでは特に顕著で、その率が全国平均より高そうだ。

そしてそれは、「住み替え」という事が思ったようには進まない日本の住宅事情と、少なからず関係してる気がする。
多分、「ある時代」に「特定の購買層」をターゲットに開発された住宅地や住宅の仕様は、別の時代の別の購買層、或いは別のライフ・スタイルの人たちには好まれなかったり、向いてなかったり、買えなかったりしたのですね。

そして憂鬱なのは、今新しく開発されている住宅地やマンションも、根本的な開発の方向や姿勢は余り変わってないように見える事。それは、その時のニーズに合わせてギリギリのコストで作り、それをできるだけ高く売るという姿勢だ。

確かに、30~40年前には気にもかけられてなかったバリア・フリー設計とか、表面的な工夫や設備の改善は多々見られるのだけれど…最新設備なんてすぐに、次世代の「最新設備」に取って変られ、色褪せてしまうのですよ。
住まいの値打ちというのは、もっと別のところにあるべきように思える。

民間のビジネスなんだから仕方がないと、言ってしまえば、それまでだけど、30年後の地域社会を本気で考えて、住宅地や家、そしてマンションを売ってる業者は居ないんじゃないだろうか? 

…あれ? なんだか話がズレて来てるみたい?…(・・;)

…要は、前の記事のコメントに書いたように、地域が地域として成長し、成熟して行く為には、その地域社会に色んな世代の人が混じっている事が必要な気がするのだけど、どうでせう?…というような事が言いたかったんですが…(・・ゞ
 
そしてその為には、世代間の住み替えみたいな事がスムーズに進むような「住宅事情」が、ひとつのキーになるんじゃないだろうか?と思ったんで、話がズレて来てしまったけれど…
「回りに子供が住んでたらイヤだ」という書き込みをした人の、人生観というか社会観というか、ちょっと考えてしまったのです。いや、全く余計なお世話でしょうが…

でもその人、もしかしたら、その人自身が新興住宅地育ちで、生まれた時から回りには、自分たち家族と同じようなライフ・スタイルの人ばかりが居たとか…?
 
昭和レトロの小学校には色んな家庭の子供が混ざっていて、地域には子供の縦社会があったけれど、新興団地で育った子供たちは、そういう事を経験してないのかも…そしてそういう世代が、今もう「壮年期」なんだよな…などという事を、ふと考えてしまった。

そういえば最近、高齢化社会をテーマにしたドキュメンタリーなどに良く出て来る。住民の半数以上とか、かなり高い率の世帯が高齢者となった団地で、ひとり暮らしの老人が孤独死するのを防ぐために、あの手この手を模索している自治会だとか…まあ自分が買おうとしてるマンションが将来そんなふうになるかもしれないという事は…誰も余り考えないですよね?
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by peque-es | 2007-12-15 18:21 | 街、家、道…
誰も居ない公園
2007年 11月 30日
うちの近所には、
a0072316_1216069.jpg


…誰も座っているのを見た事のないベンチとか


     (← & ↓)





a0072316_12164889.jpg








…誰も遊んでるのを見た事がない滑り台とか (↓)


a0072316_12184898.jpg

…ん? 何だかまるで、合成写真のように見える?…(・・?





…それから名前を知らない別の遊具とか (↓)


a0072316_12201295.jpg…などのある、いつ行っても誰も居ない公園というのがあちこちにあって…

…これは、高度経済成長時代に壮年期だった人たちが作った町なんだな…と思う。
戦後日本を支えた猛烈サラリーマンたちが、将来高齢化社会や少子化社会が来る事など夢にも思わず、同世代のささやかなマイホームの夢をかなえる為に宅地造成した町…その随所に、まるで自然破壊の申し訳のように(?)残された「公園」の大半は、いわば「取ってつけた」公園…なのだ。今では草ぼうぼうになっている所もあり、そしてきちんと手入れされている場所でも、そこに人が居るのを見かける事は滅多にない。

例えば、子供やお年寄りや犬が入り混じり、夜も明るい街灯が点いて、一日中沢山の人が行き来する広場や公園のあるヨーロッパの街、そういうものをイメージして町づくりをするのは、あの時代の彼らには不可能だったんだろうと思う。

でもじゃあ、今の壮年たちは一体どういうイメージを目指してるんだ???…という事が、気になるのですが…

スペインから帰って来て一年目くらいには、その20余年間に一大変身を遂げたスペイン社会と比べて、日本って時の流れが止まってるようだと思った。
四年目の今、いや時は止まってたんじゃない、この間に失われてしまったもの、そして引き続き失われつつあるものが、一杯あるんじゃないか? と思い始めている。

書きかけの記事は、その後もち~とも進行してない!…のですが、ちょっと思いついたので書いてみました。(・・ゞ

…ついでに愚痴:
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by peque-es | 2007-11-30 13:56 | 街、家、道…
地上○階からの風景
2007年 10月 26日
a0072316_17585870.jpgたまたま行った東京都心、地上42階の窓から眺めた夜景…

午後から居て、スペクタクルな夕陽の沈むところなども見えたのだけれど、なんだか余り写真を撮る気がしなかった…
…地上42階から眺めると、人なんて全然見えないもんね…

a0072316_1805072.jpg…でこっちは、おなじみ、マンションのベランダから眺めた、裏の竹薮…

一応地上2階ですが、斜面に建ってるので、表通りから見ると地下1階?

余談ながら、先日のブーゲンビリア、まだ咲いてます!(→)

この窓からも人は見えない。あ、狸は出た事があったけど、多分、今伐採中の隣の竹林から出稼ぎに来ていたので、もう出ないんじゃないかと思う。

a0072316_18181336.jpg…そしてこっちは、マドリッドで住んでた地上7階…だけど、日本式に数えると8階…の窓から見えた眺め…

え~と、木々の色を見るに、季節は秋ですね。
あ、普通の写真をデジカメでパチリとやったので…ボケてみえるのは多分そのせいです…(・・?

この窓からは、いつも通りを行く人が見えた。老若男女、さまざまな人が、散歩してたり、仕事に行くとこだったり、買い物から帰るとこだったり、配達中だったり、車を駐車してたり、車に乗って出て行ったり、バールに入るとこだったり、友達をインターフォンで呼び出してたり、知り合いと出遭って挨拶や立ち話をしてたり…ちょっと離れた広場で犬や子供を遊ばせている人たちの声が、風に乗って聞こえて来る事もあった。サッカー中継で悪態ついてるご近所の誰かの声も聞こえて来たけど…そういうの、結構好きだったナ…

東京都心の地上42階も、新興住宅地の地上2階も、窓から見える風景に人の息吹が感じられない。窓を開けたらお隣の軒下…というようなのはちょっと困るかもしれないけれど、ぜんぜん人の見えない風景というのも淋しい。

…その辺のところ、街のあり方みたいなので前から書きたい事が幾つかあるのですが、リセット続行中ですので…(・・ゞ
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by peque-es | 2007-10-26 19:50 | 街、家、道…
マドリッドの一方通行
2007年 04月 15日
「コーン?」の記事のコメントで出た、マドリッドの一方通行の話ですが…a0072316_232695.jpgこれはマドリッド及びその近郊で車を運転する為の道路地図[GUIA - CALLEJERO DE MADRID (con 23 municipios)]…多分10年位前の版。
今マドリッドで進行中の一連の大工事(「マドリッド工事中」)が終ったら、多分役に立たなくなる?
でも、パッと開いて出て来たこのページの辺りは、かなり前に出来上がってる地区なので、多分変更ないでしょう。
でもちょっと見えにくいから、少し拡大…
a0072316_235954.jpg
通りに矢印が書き込まれてるの、見える?
縦の通りも横の通りも、一本おきに同じ方向の矢印が付いてるんだけど…写真をクリックして頂くと、もう少し大きくなります。 
今じゃ分厚い本を買わなくても、インターネットで色んな道路地図が見られる。たとえば、このサイトで、CALLEJERO Y PLANOS URBANOS の provincia と localidad の欄にいずれも madrid と入れて、この地図の中の通りの名前をどれか、例えば Juan Bravo という通りが上の方のメトロのマークの近くにあるの、見えます? Tipo de vía のところで calle (通り)を選んで、その右にこの juan bravo という名前を入れて…ついでに番地 (No)として 40 くらいを入れ、紫色の BUSCAR (検索)というボタンをクリックすると、同じ辺りの、もう少しピントの合った(?)地図が見られます。a0072316_2363167.jpg
え~と…この矢印が一方通行を表しているという事が言いたかったの。この写真に出て来る範囲で、双方向通行なのは、右上を斜めに横切ってる Francisco Silvera という通りくらい…と思ったけど、水平方向の通りでもう2本(Juan Bravo 通りと José Ortega y Gasset 通り)、双方向通行のがありました。それから右下にちょっとだけ見えてる斜めの通り(多分 Alcalá 通り)もそうですね。
それ以外の道は全て一方通行で、一本おきに同じ方向に走るようになってるの。
なので、インターネットもカーナビもなかった頃は、マドリッドを車で走ろうと思ったら、こういう道路地図が不可欠だったのです。徒歩、或いは地下鉄などで行ったことがあっても、車で行こうとすると、同じ通りを同じ方向に進めるとは限らない。ひとつ隣の道を行って、目的の番地を過ぎた辺りで曲がって、反対方向から入って来ないと行き着けなかったりするのです。
でもね、19世紀以前の建物も残ってる旧市街を少し外れると、通りはこんな風に縦横規則正しく並んでいるので、コツを覚えれば結構簡単。路線バスなども、例えば行きはAという通りを走って、帰りはそれと平行したBというオトナリの通りを走ったりするのですね。

この地図で見える辺りの通りは、狭い道でも、「コーン?」の記事に写真を載せた道の、歩道の巾は倍以上、しかも邪魔な電信柱はなくて…そして車道には左右に路駐スペースがあって、その間を車が走れるくらい広い。この辺のインフラの差が、社会生活や、ひいては経済活動に与えている影響の大きさについて、最近つくづくと感じる事も多いのですが、長くなるので、それについては又別途。
広い通りになると歩道は更に広く、街路樹が植わっていて、道路は大体3車線くらいはある。それでも一方通行!

ひとことで言うと、スペインの交通規則や道路標識は、ごく平均的ドライバーを頭に入れて出来ているのだと思う。
運転免許っていうのはまあ、取ろうと思った人は大体取れるでしょ? それは言い換えれば、特に頭が良くなくても、ひときわ真面目でなくとも、人より優れた反射神経や運動神経の持ち主でなくても、判断力が今イチでも、それでも免許は取れるという事なのです。
つまり、「運転がすごくうまくて規則をきちんと守れる」人でなくとも、運転し易いような、従って相対的には事故を起こしにくいような道になっている…という事じゃないかと思うのだ。
日本の道路標識や交通ルールは逆に、運転技術も道徳観も、平均以上の人を想定して作られてる(…結果として、守られてない…)んじゃないかと思う事多々あり…

速度制限なども、スペインじゃ大体、ドライバーがオーバーするのを見越して決めてるような…? たとえば高速の出入り口などで、技術的には80キロで曲がれるカーブに、60キロ位の制限が付いてる。それは、「平均的ドライバー」はそれ位オーバーしてしまう事があるのを見越して、サバを読んでるんじゃないかと思うのですが…???

但しロータリーに関しては、友人のあるスペイン人に言わせると「あれは紳士の国イギリスで産まれたもの、紳士じゃないスペイン人には向いてない…」…ロータリーが渋滞すると、時々ニッチもサッチも行かなくなるのは確かです…

その辺の事は、ホームページちょっとスペインの≪フラッシュバック・スペイン≫の「10.車」の章にも書いてあるのですが、か~な~り詳しく書いてある(つまり長い!)ので、読まれる方はそのおつもりで!

尚、車の運転自体は、日本人よりスペイン人の方がうまいかも…私が勝手に思ってるだけですが、リンボー(林望)先生という方が書いた「ホルムヘッドの謎」という本の中でも、先生のイギリス人の友達が「ラテン系は運転がうまい」と言った、というエピソードが紹介されてます。イギリス人がそんな風に言うって、ちょっと面白くない?
そういえばリンボー先生も、その本の中で、イギリスの道路事情について、図入りで延々と説明されてましたね…
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by peque-es | 2007-04-15 00:11 | 街、家、道…