かつての輝き
2009年 03月 20日
a0072316_9584832.jpg…ダジャレる(?)つもりは毛頭なかったのだけど、たまたま、汚れに汚れていたやかんを磨こうと思い立ち、磨けてみたら写真に撮りたくなり…で書きかけの記事にコジツケ(?)てしまった写真…
時間と根気の限界で、かつての輝きを全て取り戻すには至っておりませぬが、90%くらいは取り戻せたかと…

で本題。少し前に adriatic-sea さんのところで、世界のどんな国、どんな場所でも、「かつての輝き」みたいなのが失われつつある現象があるんじゃないかというような話をした事があった。

adriatic-sea さんが、クロアチアという国に昔のような気持ちを抱く事ができなくなって、ブログでも色々試行錯誤されたと書かれ、でもそれはクロアチアに限った事ではないんじゃないか?というような話をしたワケです。
スペインにしたって、なんだかんだ言って、20数年住んだ内で一番懐かしく思い出されるのは最初に留学した頃、つまりスペインが国際社会から或る意味閉ざされていたフランコ時代を抜け出したばかりの頃だったりするワケです。
勿論、或る意味気楽な留学生活と、その後の仕事をしながら、税金その他スペイン人と同じ立場で、その社会の一員となっての生活との違いも、多分ある。
そして、EC加盟や近代化のプロセスも、中でそれを生きた経験は貴重で、大らかさとユーモアを忘れずに逞しく突き進んで行ったスペイン人たちから、かけがえのない何かを教わった事は一生の宝で、忘れられない思い出が一杯ある(…万が一、その思い出の幾つかを詳しく知りたい方がおられましたら、ホームページの「フラッシュバック・スペインをお読み下さいマセ)。
だけど或る時、人は死ぬ時に、それまでの人生の全てが走馬灯のように駆け巡るというけど、自分が死ぬ時には一体どんな光景が甦るのだろう…というような事を考えていたら、昭和の田舎で過ごした子供時代、そして初めて行った頃のスペインでの思い出が浮かんで欲しいというような、そんな気がしたのですね…(あれ? これ前にも書いてますね…)

そして、スペインを去って以来のスペインは、今までよりもずっと早いスピードで変りつつあり、『あの「非常にスペイン的な」何か…』が今後も生き続けるのか、それとも新しい波に押し潰されて消えてしまうのか、今は見当がつかない…

例えば年寄りが「昔の方が良かった」と言うのは、いつの世もあった事なんだろうけど、今起こってるのは、もしかするとそれとはちょっと次元が違うのでは?と思う事がある。
世界のどんな国に行っても、携帯電話にインターネットのある生活が普通になり、それぞれの土地が昔から育んできた生活様式みたいなものが急激に変化しつつあるのではないかという事。

で話のレベルが一転して、テレビ・ドラマ。()
ケーブル・テレビでお気に入りだった「ジュリー・レスコー」(ミステリ・チャンネル)の最新作を見ていたら、どうもジュリーは転属(栄転?)になったらしく、今までは非常にフランス的と感じる風景ややりとりに覆われていたシリーズが、なんか一変してるの…
古い石造りの建物みたいなのだった地方の警察署の代わりに、モダンな大都会のオフィスに移ったらしい主人公のジュリー。スペイン人たちのやりとりを思い出させてくれた部下や上司、仲間たちとの関係も、新しい上司や部下との間ではちょっと趣きが違う。何だかツマンナクなったみたい…

ミステリ・チャンネルではないけれど(AXN)、「コールドケース」という、過去の迷宮入り事件を再捜査して解決して行く、アメリカ版「お宮さん」みたいな(?)シリーズがある。余談ながら、登場人物の過去と現在を演じる俳優たち、あれが年を経てこれになったのね…という感じが結構出てて、毎回よくまあピッタリの俳優を探して来るもんだと感心する。
毎回、事件の起こった時代のヒット・ミュージックが散りばめられているのがツボ、なんでしょね? 見る人に、こういう時代があったなあという思いを呼び起こす…

そしたら今度は、「迷宮事件特捜班」とかいうイギリスのシリーズがミステリ・チャンネルで始まり、そ~か、お宮さんみたいなのって、どこの国でも人気があるのね~…なんて思ってたんスけどね…

こういうテレビ・ドラマが作られて、それが結構面白いというのが、只の懐古趣味なのか? そしてそれが一国にとどまってないのは、只の偶然なんだろうか? みたいな事を考えるワケですよ。

で、少し前に終わった「時空刑事1973」というシリーズ(これもミステリ・チャンネル)、この結末がかなり予想外で…
これはイギリスのドラマで、現代の刑事?だったか、事故に遭って目覚めてみたら、そこは1973年の警察だったという、タイム・スリップとサスペンスがゴッチャになったようなシリーズだったのだけど、徐々に分かっていくのは、タイム・スリップはどうも、事故に遭って昏睡状態にあった間の出来事、言わば夢というか、無意識の世界で起こっていた事で、そして治療の結果主人公は現代に戻って来るみたいなのですが、すると、あんなに帰りたいと思っていた現代の居場所、それが、嫌悪していた昔の警察のやり方、それを普通と思っている上司や仲間たちのいる世界と比べて、何か味気なく(?)感じられてしまう(…すいません、じっくりず~っと追ってたわけじゃないので、粗筋ちょっといい加減かも…)。

そして、最後に彼は、1973年の世界に帰る決意をしてしまうのですよ!
携帯電話もパソコンもなく、何をするにも不便で仕方が無い社会、あんなに批判し、時には嫌悪していた1973年の上司や仲間(そしてそんな中で彼を支えてくれた女性警官)のところに戻って行く決意を!!
その途端にバックには「…ああ、又意識が無くなる…」というような医療関係者の声が響いて、そして心停止を想像させるような機械の音、でも彼は微笑んでいるというような結末だったような…
…何が予想外だったかって、最後は現代に戻って来るんだろうなというのは予想してたんだけれど、それが又過去に戻る決心をして戻って行ってしまうっていう結末が、ちょっとドキッとする位予想外だったの。
で、よくよく考えてみると、上に挙げたシリーズの中で「回顧趣味的」と言えるのは、これと「コールドケース」。「お宮さん」と「迷宮事件…」は、過去の事件を取り上げるという意味では似てるけど、特定の時代を懐かしく感じさせるようなディテールは、あんまりないかも…)
で、もひとつ考えてみると、音楽に関しては、確かに昔の方が面白かったと感じる面もあったりして…「コールドケース」は同じように感じてる人のツボを突いてる?


…いつもの事ながら支離滅裂でまとまりませぬが、「昔の方が良かった」っていうのが、もしかして年寄りの言い草に終らなくなってるのなら、今の若者たちがかわいそう。これから大人になる子供達にとって、世界が「かつての輝き」を取り戻し、或いは今ある輝きを失わずに居るためには、一体どうしたらいいんスかね? 

…というような事を思ったりするワケです。

(※ 先日、「久しぶり」の記事で「暗かった写真」、ADOBEのフリーソフトで自動補正してみたら、ビンゴ君の顔が見えるようになったので、記事に追加しました。)

※※ 小文字部分、付け足しました。(2009年3月23日)
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by peque-es | 2009-03-20 12:35 | その他、色々、なんとなく…
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