アベコベ日本
2008年 08月 03日
ペルシアナと遮光カーテンの記事にう~さんから頂いたコメントで思い出したんですが…

日本の玄関ドアって、開き方がアベコベなんだって、皆さん知ってました?

これは以前にも書いた事があるのですが、当時のジオログは文字数制限1000文字で、殆ど何も説明できなかったに等しい。002.gif

で何がアベコベかって言うと、スペインの玄関ドアは家の内側に開くのに、日本の玄関ドアは家の外側に開くのだヨ!

お客さんが来た時に、スペインだと「いらっしゃ~い!」って迎え入れる感じになるのに、日本だとお客さん、一歩下がって待ってる? (…その前に、自分が家に入る時も、一旦下がる訳ですが!)
でこっちはお客さんが入って来られる位ドアを開けようと思ったら、靴やつっかけなどを履いて土間に降りないといけない訳で…宅配便なんていうのが来た日にゃあ、更に複雑なオペレーションを要求される訳で…不便だな~…なんでやねん?? と思ってたんですが…

…ある時気づいた。
…日本は家の中では靴を脱ぐのが習慣。
…だから玄関は靴を脱ぐところ。
…なので玄関土間には普通靴が一杯置いてある。

…という事は、ドアを内側に開けると靴にぶつかっちゃうんですよね?

う~さんが仰ってた昔の日本の玄関。ガラガラ~っと横に開いて、そして中には広い土間。
これが日本の生活習慣には合ってたのよね?
昔は鍵も余りかかってなかったので、外から来る人はガラガラ~っと開けながら「こんちは~」っとか、その他色々、中に声をかける。で中の人は玄関に出てって、でも土間に下りたりせずとも話ができたのですね。

鍵をかける、かけないは別の問題なのでちょっと置いといて…
逆に言うと「玄関ドア」には、「靴を履いたまま家に入る」という生活が合ってた訳で、それならば、狭い土間に所狭しと靴が置かれ、ドアを開けると先ず目に飛び込んで来るのは、脱がれた靴が散乱(?)してる光景、というような状況も起こらない訳です。

余談ながら、日本に初めて来る外国人にとって、これはかなり異様な光景だと思う。

以前「和洋折衷の落とし穴」という記事で、日本人は「両方のいい所を取り入れる」と言いながら、実は「取り入れ易いところ」「都合のいいところ」だけを取り入れてるんじゃないか? その結果、どっちつかずの訳のわからない物やシステムが増えてるんじゃないか?というような事を書いた事がありますが、この玄関ドアの仕様も、言わば和洋折衷。洋式のドアにするなら全て洋式、「靴を履いたまま家の中に入る生活」と、その為に必要な他の生活習慣、道具や素材といった全てのものを輸入する代わりに、スペースを節約した玄関に外国のドアだけ持って来て、ドアを外開きにしちゃった…という感じがして来たのだった。

ついでに言うと、錠のしくみも全然違っていて、スペインのドアは閉めると自然にロックがかかる。そして鍵を回す方向、まるでアベコベです。なんで?039.gif

で、そういうネタを逐次取り上げるために、「日本標準、世界標準」っていうカテゴリー作ってたんだけど、記事が書けてないのよね…(・・;)

それを今日こうやって、別の枠(?)で書いてしまったのは、もひとつ別の「アベコベ」がある訳で…(・・ゞ

それは町内会で回って来る回覧板。その中に、「ペットを飼われてる方へ」というのが時々入るんですが…

…それに「犬のトイレは家で済ませてから散歩しましょう」っていうのがあるのだヨ!

これってやっぱ、どっかアベコベ…っじゃないスか? (・・?

別の町内会でも同じような回覧が回るらしく、それを読んだ知人(犬ではなく猫を飼っている)曰く、「犬って、トイレの為に散歩するんじゃなかったの?」…はぁ、私もそう思ってましたが…026.gif

糞の始末は確かに飼い主の責任でしょうが、だからって、犬に「トイレを済ませてから外出しましょうね~」って言うんですかね? (・・? (・・?

確かに、どうしても散歩に行けない時は、家でしてくれた方が、犬も飼い主も楽だとは思うけど…

昔の日本の犬は、外に繋がれてるか、或いは外で放し飼い。
余談ながら、昭和レトロの田舎では、ヨソの犬なのに毎日うちに朝ご飯を食べに来る犬なんてのがいた。
野良犬も多くて、5,6頭が群を作って野犬化して、危険だと問題になった事もあった。

当時飼ってた、どんな犬とでも遊ぼうとする犬を、今考えると、よく子供だけで散歩させたな~…と思う事もある。野良犬や放し飼いの犬と遭遇してしまった時には、どうしてたんだっけか?…(・・?

これは昭和30年代の話で、その後昭和40年代から飼った犬には、外国の犬ように(?)放して散歩できるようにしようと、我流で色々訓練(?)したものですが、今の日本じゃ、リードを付けずに散歩すると、法律違反になっちゃうそうで…009.gif

初めて行った頃のマドリッドでは、犬は放して散歩させてるのが普通だった。深夜の公園には、いつもその時間になると散歩してる大型犬たちが集まって、飼い主同士で話してる間、犬は犬同士、或いは勝手に遊んでたりとか…一度、そうやって夜散歩してる犬に、危ないところを助けられたエピソードは、長くなるので又いつか。034.gif

今のマドリッドは、当時より人も車も多くなって、大型の雑種犬を飼っていた友達は、うちの近所では犬を放して歩けなくなった、いつどんなトラブルに巻き込まれるか分からないからと嘆いていたものですが…

でも今でも、スペインの家は基本集合住宅で、犬もその中で飼われてるのが当たり前。ま、家に入るのに靴を脱がない訳だから、犬もそのまま入れる訳で…003.gif

(…だからって、スペインの家が日本より汚い訳では、決してありません。掃除は水拭き掃除が基本。一度じっくり記事にせねばと思っているスグレモノのモップもあって、掃除機だけでお茶を濁してる(?)最近の日本の家よりは、ずっと奇麗だと思う事も多い。ついでに言うと、土足でなくても家は汚れるのですよ。)

…で、家の中でも犬は、ごくふつう~に、つまりフリー!で、そこに居ます。
ちなみに友達の大型犬は、日本で言うと地上6階、60㎡位の小さめの家の中で、ごくふつ~に暮しておりました。散歩もできるところでは全てフリーで、友達が車を買う前は、タクシーに乗ってうちに遊びに来た事もあります。

そんなスペインに住んでた間に日本にはペット・ブームが到来したらしく、最近のペット用品、もんのすごく充実してるんですが…ペット・トイレだとか、室内ケージだとか、キャリー・バッグだとか洋服だとか…更には犬の靴だとか靴下?だとか…スペインでは(…そして昔の日本でも…)見た事もなかったようなグッズが一杯あって…ちょっと浦島太郎的気分なのだ。026.gif
そして犬自体も昔より小型化されてるような?…(・・?

もしかして、屋内でペットを飼う為に本当に必要な知識やしつけ、そして社会全体の理解や枠組みといったものを輸入(?)する代わりに、とりあえず今の日本の家と、社会の枠組みの中で、犬を飼える為のグッズが氾濫してるとか?…更には飼い易いように犬を改良(?)したりとか?…などと勘ぐってしまったのだった。

先日もちょっと書きましたが、ペット・ブームの陰で、信じられないような繁殖の仕方をしてるブリーダーがいたり、そして飼い主にいとも簡単に放棄されてしまう犬も後を絶たないらしい。
最近は、「大型犬を飼える」「ペットと共生できる」マンションなんてのも出て来たようですが、一般にはまだまだ、そこまで行ってないですよね?
ブームやビジネスが先行して、本当の「ペットと共生できる社会」には程遠い現状みたいで…

その他色々、なんだか人間も動物も、住みにくい世の中だな~…みたいな事、多々あり。009.gif
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by peque-es | 2008-08-03 14:09 | Japón,Japan,Nippon..
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