ミギかヒダリか…
2007年 09月 09日
≪村人生活@スペイン≫のcazorla さんによると、今スペインで与党となっている社会党(PSOE)と野党の民衆党(PP)の争点のひとつに、移民問題があるらしい…

そっから又、水平思考(?)をしちゃったのですが…

少し前にあるブログで、アメリカの共和党と民主党、そのどちらもが実は「民主主義」と知って、ビックリしたというような事が書いてあった。
これは「民主主義」だの「何々主義」という言葉が、日本では曖昧に使われていて、勘違いしちゃってたから…ではないでしょか?

「民主主義」っていうのは、絶対王政や独裁政治に対して言うのだと思うのですが…

だから今世界の大半の国は民主主義…ですよね?
特に所謂先進国とか、西欧に属する国では全て、制度は異なっても「普通選挙」による民主政治が行われてる筈。

でその民主政治の中で、社会主義とか資本主義がある?

…ところででも、社会主義って一体何よ?と思ったのですが…

だって資本主義(経済)に対するのは共産主義(経済)?
でも共産主義経済っていうのは、世界の殆どの国で、ある意味破綻してるんでは??
今、欧米先進国の間で、社会主義の政党を与党に抱いている国はあっても、純粋な共産主義経済を取っている国はないのでは?

強いて言えば、みんな民主主義なんだけど、その中で福祉を重視する政策を取るのが社会主義政党とか…???

そういえば「保守」だの「革新」だのって言葉も、一体何を指すのか、訳が分からなくなって来てるような…

ベトナム戦争時代、或いは冷戦時代には、タカ派、ハト派なんて言葉も使われましたが…(今でも使ってる?)…でその頃は、アメリカの共和党はタカ派で、民主党はハト派だったんだよね?

社会科学系、つまり政治・経済・社会・地理・法律・歴史…といった課目には、まるで向いてない人間なので(…何に向いてるんだ…(・・?)、色々見当違いをしてるかもしれませんが…

そういえば去年スペインを再訪した時、目を惹いた事のひとつが、バールなどの入口にあった「Se permite fumar」(煙草吸えます)の表示。普通は「Se prohibe fumar」、つまり「禁煙」って書くんじゃあ?…

…と思ったら、過去2,3年の間に、スペインでは、現在与党である社会党が、禁煙法みたいなのを通して、公の場所で煙草を吸えなくしちゃってたのですね。レストランやバールなどでも、喫煙コーナーと禁煙コーナーが分けられて、更に喫煙コーナーが許可される為には広さや換気などの条件が整ってないとダメとか…
でスペインの首都マドリッドは、国政レベルでは野党に回ってる民衆党が政権を握っているのですが、社会党に対抗して、喫煙できる場所を増やす条例を通したとか通そうとしてるとか…

笑い話みたいで、実際話してくれたスペイン人の友人も笑ってましたが、ほんとの話らしい。

「煙草吸えます」って入口に書いたバールの写真、どっかで撮った気がして探したのに見つからない…あっちこっちにあったので、今度撮ればいいやって思ってて、結局撮れなかったんだっけか?…ので、写真はなしです。(*)

ところで福祉を重視する政策を取るには資金が必要で、そのせいか、社会党政権下のスペインでは、日本に比べて税金が高かった。同じ年収で比較して倍くらいの税率の所得税を取られてた気がする。…でも、民衆党政権に変わってから税率が下がった訳でもなかったか…?

日本は先進国の中で福祉に充てられる予算が最低だとか…

スペインの職場では、結構政治の話が出る。特に男性職員の井戸端会議(?)の2大テーマは、政治とサッカーと言っていいと思う。
オレはミギだ、ヒダリだ、オマエはアカだ、クロだと、お互いに相手を罵りながら(?)、でも冗談交じりで、何か政治的なニュースがある度に、つまり毎日のように延々とやり合いながら、でも仕事は仕事で一緒にやっていく…そういうスペイン人の精神風土(?)みたいなの、結構面白くて好きだったりするんですが…でもまあこれは、職場にもよるのかも知れません。

スペイン第一次社会党政権の初期は、フランコ時代に非合法、つまり地下で社会主義運動をしていたような、ある意味気骨のある政治家やカリスマ性のある党首もいて、その政府の下にスペインはEC加入を果たし、バルセロナ・オリンピックやセビージャ万博に向けて経済発展をして行く(彼らの経済政策は、ある意味でむしろミギ寄りだったと言える)のですが、その末期には汚職事件や大臣のスキャンダルなどが続発した。
当時「自分はヒダリだ、今までず~っとヒダリを支持して来た」というスペイン人が、「今回はミギに投票する、ヒダリは色々間違った事をした、間違いは罰しなくてはいけない、これは罰投票なんだ」と言った事があった。ミギがヒダリよりいいからではなく、ヒダリを罰するためにミギに投票するという事ですね。
その時の選挙で社会党は負け、民衆党政権になったのですが、その民衆党政府はイラクに派兵して、そして2004年のマドリッドの大テロ事件が起きた。
同じ年にあった選挙で、今度は民衆党が負けて、「イラクからの撤兵」を掲げた今の社会党政権になった…と記憶している。

自分の回りの人と話をすると、誰も今の政治に満足してるようには思えないのに、日本は政権が変らないのは何故だろう…と、選挙の度に思います。もしかして、日本人って「罰する」のが嫌い?
人の間違いを罰する社会では、自分が間違えた時にも罰せられる…のではありますが…でも逆に正しい事をした時には、それをちゃんと認めてくれる社会、頑張ったら報われる社会、であって欲しいと…そう思いません?

…その他、色々、なんとなく…でした。

(*)追記: cazorla さんがコメントで、カソルラ村の例をひとつ、紹介して下さってます。
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by peque-es | 2007-09-09 14:38 | その他、色々、なんとなく…
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