チャンネル・オプション
2007年 04月 30日
2週間程前に、有料の某ケーブル・テレビに加入してみました。

マンションがデジタル放送時代に対応してケーブル・テレビの導入を決め、それが設置されたのを機に、個人で有料チャンネルにも加入したのであります。

というのも…

…今の日本のテレビって、「所謂バラエティ」番組が非常に多い?
それから日本のテレビの3大テーマって、「グルメ」と「温泉」と「旅」…みたいな?(往々にして、それらの要素が入り混じった「所謂バラエティ」もあったりして?)

グルメに温泉、それに旅もいいんだけど、いつもいつもそれじゃあねえ…

…それから海外ドラマとか海外の番組、チョー少なくない?
昔はアメリカのホームー・ドラマとか、歌番組とか、シリーズ・ドラマも結構やってたと思うのに、ああいうのが日本のチャンネルから消えてしまったのは一体いつ頃?

海外の番組の方が面白いとは限らないけれど、そういうオプションが全然ないというのはちょっと「?」です。そして、そういうオプションに全然触れられないで育った世代が既に大人になりつつある(?)っていうのは、いささかコワイ気がする時もある。

で例えば海外のミステリーとか良質のサスペンス、みたいなものが好きな人間にとっては、ちょっと(かなり?)不満な状態だったのですよ。



で、ケーブル・テレビの感想は後で書くと致しまして…

スペインに住んでいた最後の数年間、デジタル衛星放送に加入していた。
テレビっ子ではないし、テレビを見る時間も余りない。でも加入した理由はふたつ: チャンネル・オプションとアンテナ。

スペインのテレビって、今から20年前位までは、国営の2チャンネルしかなかった。あ、国営っていってもコマーシャルが入って、受信料は取りませんが。
それが今は民放もあるし、地方局なども出来て、今マドリッド地区で受信できる地上波は6チャンネル以上だと思う。番組編成は、日本のそれに映画の割合をかなり増やしたような感じ? 主婦向けのワイド・ショーみたいなのもやってるし、バラエティみたいなのもやってるし、昼メロやディベートもあるし…映画だけはスペイン製、外国製ともに、そして新旧問わず、日本のテレビよりもずっと多いですが…

衛星放送はアナログ時代からあって、パラボラ・アンテナを設置すればヨーロッパの色んなチャンネルがタダで見られたけれど、当時のアンテナ、結構高かった。

そして有料のデジタル衛星放送が始まった時、2つのグループが熾烈な「加入者獲得合戦」を繰り広げ、どっちも「アンテナ無料設置キャンペーン」というのをやったのです。これは個人、或いはマンションなどの共同体を問わず、そして工事費だけじゃなくって、アンテナそのものもタダ! というキャンペーン。市場規模から見て、加入者を多く取った方が生き残るという予測だったのか、赤字覚悟の出血サービス?
で、普通の共同アンテナもないアナーキーな自治会を抱えるマンションで、室内アンテナで地上波のみのテレビを見てた日本人は、個人でそういうキャンペーンのひとつに乗っかったのでした。余談ながら、その2年後ぐらいには、時の自治会長さんが、地上波の共同アンテナを付けるついでに、引き続きキャンペーンをしてた(?)同じデジタル衛星放送のアンテナも設置する決断をしてくれたのだった。

加入当初は受信機のレンタル料と基本パッケージ、それに月500ペセタのオプション・チャンネルをひとつつけて、月額3000円くらいだったと思う。オプションで加入したのは、音楽とバレエやダンスの専門チャンネル(当時は Muzzik という名前だったのですが、今は Mezzo)。このチャンネル、ウクライナやトルコでも見られるのに、日本じゃ見られないってのは、何とも悔しい。
有料チャンネルの他に、タダで放送してるヨーロッパ各国のデジタル衛星放送が、ゴマンと受信できる。チューナーの仕様から言うと999チャンネルの受信が可能な訳ですが、実際にはそんなに沢山の放送局はない? でも少なくとも100くらいはあったと思うな…中には arte という、有料のNHKに見習ってもらいたいようなチャンネルも!

「テレビなんてどうせ余り見る時間ないから、そういうものにお金を払う気はしない」という友達もおりましたが…でもね、限られたリラックス・タイムにひとりでテレビ点けて、見る番組がないってのもツマンナイじゃないですか? 限られた時間だからこそ、ただ点いてるテレビじゃなくって、自分が本当にリラックスできるような番組を見たい…そういう目的を、スペインのデジタル衛星放送は果たしてくれた。

で日本の某ケーブル・テレビですが、リーズナブルな値段で見たいと思うようなオプション・チャンネルは今んとこないので、とりあえず基本パック。それでも月額5000円近く…そもそも日本企業の競争やキャンペーンって、ちょっとアグレッシブさに欠けない?…人口が多いので市場が大きいせいか? それとも企業同士で「お互い損しない程度にやりましょうや…」って申し合わせてるとか…??

でも、とりあえず加入2週間後の感想と致しましてはですね:

AXN だの FOX だの、それからディスカバリー・チャンネルだの、ナショナル・ジェオグラフィックだのって、スペインのデジタル衛星放送で見てたのと同じチャンネルが並んでて、しかも約4年前に見てたのと同じシリーズをやってたりして、なんかスペインと時空が繋がったみたいな不思議な感じ? 一度失ったものをリカバリーしたみたいで、ちょっと嬉しいいかも…あ、ナショナル・ジェオグラフィックはスペインでは高いオプションだったので、無料キャンペーンの時以外は見てなかったのですが、今回加入したケーブル・テレビでは基本パッケージに入ってます。

それからこれは拾い物というか…海外チャンネルといっても多分、アメリカの放送局やアメリカ製の番組・映画が圧倒的に多いだろうと思って期待してなかったのが、嬉しい期待外れで、加入初日にスペイン映画が見れてしまったではないか!
「蝶の舌」っていって、スペイン内戦直前の、スペインの地方社会を描いたような作品で、ちょっといいかも…早速録画。
それからメキシコとの合作映画みたいな感じのも1本。日本のテレビなのに、なんだか結構スペイン語が聞けるじゃないですか?

そしてヨーロッパのシリーズものも結構あって、中でも気に入ったのは、フランス産のドラマで「女警部 ジュリー・レスコー」っていうシリーズ。警察ものですが、何となくフランスっぽい登場人物とやりとりに、1時間半かけてじっくり詰めて行くストーリー。フランスじゃ15年も続いてる人気シリーズだそうです。(ちなみに Wikipedia にも書き込みがあった!)

…そんな訳で、費用は少々高め、そして Mezzo や Arte のようなチャンネルはないけれど、所謂バラエティ/温泉/グルメから抜け出せて、1日の最後に1~2時間のリラックス・タイムを、気の張らないミステリーや、たまにはスペイン語の聞ける映画などを見て過ごせれば、まずまず満足ってとこです。
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by peque-es | 2007-04-30 14:32 | その他、色々、なんとなく…
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