風邪薬と処方箋
2007年 03月 14日
今回の風邪、ちょっとキツかった。まあその前ず~っとグズついてたのを瀬戸際で踏ん張ってたのが踏ん張りきれなくなったというか…或いはここ数年のストレスが遂に爆発してしまったというか…?

で、30代の頃から風邪は薬で治さない(…あれ? ちょっと違う?…)「風邪は薬を飲まずに治す」…主義だったのに、早々に宗旨替えしてしまいました。

だって最初の晩、鼻がつまって余り眠れなかったのですよ。薬を飲まなくても、風邪は休めば治る。ひと眠りする度に少しづつ良くなると思うのに、眠れなかったらどうなるの?
で風邪薬には眠り薬が入ってると思うので、飲んだ方が楽なのではないかと…暫く迷っていたのだけど、もうひと晩苦しむ自信がない。近くに住む妹にSOS発信。妹が薬と一緒に晩ご飯も持って来てくれたので、その晩ご飯を食べて、そして風邪薬を飲んで、じっと耐える。

そういえば、スペインで最後に熱の出る風邪をひいた時、歳をとったら(薬を飲まない)この治し方はキツイかも…と思った事を思い出した。

そもそも風邪薬を飲まなくなったのは、風邪のウィルスに特効薬はない、風邪薬は「風邪の症状をやわらげるだけ」と聞いてから。

で風邪の症状というのは、体がウィルスと闘ってるために起るものなんでしょ?
…という事は、症状をやわらげると、闘う力を削いでしまったり…しない?

気のせいかも知れないけれど、薬を飲まないでいると、風邪の症状がどんどん進む感じがする。
鼻・喉・熱というような風邪の各プロセスに、普通たとえば1日くらいづつかかるとすると、薬を飲まないでいると、半日単位くらいでどんどん進行する…感じがする。
で一旦ひいてしまった風邪は、そのプロセスを逐次辿って終らないと、治らない…ような気がするので、薬を飲んで症状を和らげてしまうと、楽にはなるのだけど、治るのが遅くなる…なんて事はないでしょか?

真偽はともかくとして、風邪のウィルスに特効薬はないと聞いた、30歳の頃からこっち、風邪をひいたら薬よりも先ず休む、あったかくして、あったかい物を食べて、そしてあとは風邪の諸症状にじっと耐える、という原始的な方法で治して来たのだった。
(ま、今回爆発してしまったのは、最初の段階でうまく休めなかったということもありますね…)

原始的と言えばもうひとつ: 熱を計らない
だって、熱のある時って、大体自分で分かるもんね?
スペインに行って最初の数年は体温計持ってなかった。
それにひとりで寝てる時に熱を計って、え~っ? こんなに熱がある! などと思ったら、めげるじゃないですか?
だから大体快方に向かって来た頃合をみて、おもむろに熱を計って、えっ? 未だ8度もあるの?…という事は…8度5分位まで行っちゃったのかなあ、道理で苦しかった…と後から思った方がいいような気がして???

ま屁理屈ですが、明らかに熱があると分かる時に、更に挫けるようなことはしないというか…そういう習慣がついてしまったのです。

でも今回は薬を飲んだのに、夜中に熱がどんどん上がって行く気がするではないですか?
…風邪のウィルスって熱に弱いのよね? 
…だから体は熱を出してウィルスと闘うのよね? 
…かなり闘ってる気がするんだけど…!?

…スペイン時代の後半は、一応デジタル体温計を持ってたんだけれど…あの体温計は…どうしたんだろう?
引越しの時に捨てちゃった…なんて事があるだろうか? とにかくスペインから帰って来て以来、見た覚えがないもんね…

今までに聞いた話によると、人間39度を超すと意識が朦朧として来るらしい。
そう考えると結構意識がはっきりしてるような気がするので、やっぱり8度5分ぐらいだろうか?
でももっと上がったら救急車とか呼んだ方がいい?
それともタクシー呼んで、自分で救急病院に行く??
でもいずれにしても、もっと熱が上がった時には自分でそういう判断ができなくなってるかも??

スペインではこういう時、友達に電話した。
「あのね、いまカクカクシカジカで熱があるの。明日になったら下がると思うけど、そしたら又電話するからね。でもし電話しなかったら、そっちからかけてみてね。でもし、その電話に出なかったら、飛んで来てね…」
幸い彼女が飛んで来なくてはいけないような事態には一度もなりませんでしたが…彼女は留学時代のフラット・メイトで、その後もお互いの家の鍵を預け合っていた。

でも、救急車を呼ぶにしてもタクシーを呼ぶにしても、その為の用意をしなきゃいけない訳で、熱のある身には億劫。私が子供の頃には、総合病院のお医者さんでも往診してくれた記憶があるのだけど、最近は「往診」なんて、とんと聞かなくなったし…

…などなど考えておりましたが、コマギレながらも少し眠り、目が覚める度にウィルスとの戦いが進行していて、その内なんとか峠を越したような?…で、朝には少し気分も良くなって、朝ごはんを食べて一段落。

ところがお昼になって、必死で作った親子どんぶりを食べようとしたら、半分も食べられない。
これは私としてはかなり異常な事態。なので、もうひと晩苦しい思いをする前に、決心して医者に行く事にした。なんとか自分で車を運転して行けそうな位になったし。

でお医者さんの受付で、「風邪ですか?」「はい」「熱は?」「…え~と、体温計が見つからなくって(←言い訳…)計れなかったんですが、昨夜は8度以上出たかと…」「じゃこれで計って下さい」…と体温計を渡されて、計ってみたら…38.5度!! え~っ! じゃ昨夜は一体何度まで行ったのよ?

インフルエンザの恐れありと思われたらしく、隔離待合室というところに通されて…ほんの数分でしたが、生まれて初めて隔離された!

で結局インフルエンザではなかったようなのだけど…
先生「…インフルエンザの検査します?」
私「その可能性があるんなら、して頂きたいと思いますが…」
先生「微妙なとこなんですよねえ…割りに元気そうだしねえ…まあインフルエンザだった場合はタミフルを飲むと早く治るんだけど、でもタミフルも最近色々あるしねえ…」
私「ええ、付いててくれる人がいないから、ちょっと心配ですねえ…」
先生「…ま、タミフル飲まないんなら、インフルエンザのテストしても意味がないし…」
私「?」(…なるほど…)
先生「抗生物質出しますから、これは治っても3日間、飲みきって下さい。それから解熱剤、抗生物質で熱が下がれば、これは飲まなくてもいいですから。あと胃の薬と…鼻や喉はどうですか? とにかく帰ったらすぐに、ひと通り飲んで下さい…でそのまま治ったら、もう来なくていいですからね…」(…なんかスペインのお医者さんみたい…)

…という事で、4種類の薬を出して貰って終わり。会計までの数分、又隔離待合室に入れられましたが…

でもそっからが又苦しいのよ。医院から歩いて1分くらいの薬局に処方箋持って行ったら、待ってる人は2人だけで、これなら早く済みそうと思ったのに、30分近くも待たされた。

こっちは38度5分なんだぞ、早くしてくれい…とじりじりしながら待って、やっと出て来た薬の説明が又長い! 「…それからこれは症状が良くなっても止めないで下さい…」(…あのね、 飲み方は先生がちゃんと教えてくれてるんだから、早く頂戴よ、薬!)

やっと終って家に帰り、解熱剤以外の薬を飲む。抗生物質で熱が下がったら解熱剤は飲まなくてもいいって言われたからね。
で1時間ほどして熱を計ってみる。(体内体温計に少なくとも5分くらいの誤差がある事が分かったので、薬局で待たされてる間にデジタル体温計を買ったのでした。金2850円也!)
…38度9分だって! これは薬屋で待たされたせいだっ!
で解熱剤も飲んで、暫くしたら熱が下がったせいか、かなり楽になって来て、晩ご飯も何とか作って食べられましたデス。

翌々日、大分楽になった体で処方箋を眺めていたら、ふつふつと湧いて来た疑問が…
…分かったよ! なんであんなに待たされたのか…あの時は熱で、そこまで気が回らなかったけれど。
a0072316_1915435.jpgこれがその薬局の処方箋。
ほらね、すっごく丁寧でしょ?
薬ひとつひとつの写真まで付いてる。

でおまけに、ひとつひとつ別の袋に入ってるのよん。
でそのそれぞれに、患者の名前、薬の飲み方、注意事項などなど印刷した紙が貼ってあるのよね。貼った紙の下には、そういう事を記入する欄がちゃんとあるのに!

…なんちゅうムダや!

こういう立派な処方箋と、各薬袋に貼っつける紙を印刷するために、何分かかってパソコンにインプットしてんねん?

お医者さんが出してくれた処方箋、そのままくれれば、それでいいのに、何でワザワザ作り直すねん?

おまけに、処方箋と薬の袋に書いてある、一般的な薬の飲み方を、口でもう一度説明したりとか…
先生は食事と関係なくすぐ飲みなさいって言ってるのに、お食事はすみましたか?なんて聞いいてくれたりとか…
…余計なんだってば…

どうも日本人、色々馬鹿丁寧過ぎる。

写真入りの処方箋といい、薬の飲み方や注意事項のレピートといい…サービスのつもりかもしれないけど、38度5分で薬を待ってる身になって考えたら、それがちっともサービスになってないという事くらい、想像つきそうなもんじゃないですか?

こういう処方箋のアプリケーション・ソフトを開発して、「お客さまに親切なサービス」として、薬屋に売りつけているだろうコンピューター会社、とか、想像しちゃったもんね…023.gif

薬を出さないお医者さん、そして処方箋で薬を売ってくれる薬局というのが、日本でも増えてきた。ジェネリック医薬品などというのも出て来たし…

でも処方箋なしのドラッグストアなどを足しても、人口密度当たりの薬屋の数って、スペインの方が断然多い気がする。

ちなみにスペインじゃ全て処方箋システム。うちの近所には数軒の薬屋さんがあって、一番近いのは住んでる家と同じ建物内にあった。
薬屋さん同志の回り持ちで、夜間や休日も、地区に1軒は必ず店を開けている。
お医者さんというのは何故か一般に悪筆という事になってるのだけど、薬屋さんというのはその悪筆を読むのが実にうまい。どんなに読めない処方箋を持って行ってもたちどころに読んで、薬を見つけて来る。

余談ながら「処方箋」と料理の「レシピ」は、スペイン語だと同じ言葉で、RECETA (レタ)と言います。

そういえば、会社の同僚がいつも言ってたっけ…「風邪は行きに3日、帰りに3日(tres días de ida, tres días de vuelta)」…つまり往復6日(…は我慢しないと、治らない…)
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by peque-es | 2007-03-14 11:46 | その他、色々、なんとなく…
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