スペインのジプシー
2006年 09月 14日
今までジオログにあった「≪ちょっとスペイン…≫の玄関」をこちらに統合という事で同じ名前の新カテゴリー作りました。これはその第一弾、です。(尚ジオログのブログ自体は
≪ちょっとスペインの音色 & petitesmusiques≫と改名して続けておりますので、よろしく。)

cazorla さんがスペインのジプシーについての記事を書いてたので、ちょっと便乗。
ジプシーというのは確か、起源は遠くインドに遡るような人たちが、イベリア半島経由でヨーロッパ全域に広がり、新大陸にも行った、つまり「欧米諸国」といわれる国々には大体、ジプシーというものが存在するんじゃなかったっけ? で中でも数が多いのがスペインとか…昔語学学校の先生は、みんなスペインが気に入って、居座っちゃったんだとか言ってたけど…

でもひと口にスペインのジプシーと言っても色々あって、服装も「いかにもジプシー」というスタイルもあるにはあるのだけれど、ごく普通の格好してる人たちもいたりして…で、スペインのヤフーで写真を探して載せようと思ったのですが、万一著作権等に触れるといけないので…リンクのみにします。
というのも中に、こんなページに繋がってる写真があったのですが…その名も El traje gitano 訳して「ジプシーの服装」っていうページなんだけど、これ、どっからメイン・ページに行ったらいいのか分からへん…(でも Siguiente Traje (次の服)、Traje Anterior (前の服)という言葉をクリックすると、古いものから今のものまで、色んな写真が見られるので、お時間と興味のある方はどうぞ。)

URLを見ると何か公的な団体のようなでもあり…でアドレスを3分の2くらい消してエンター・キー押したら、こ~んな立派なジプシーのホームページ(?)が出て来たのですが、今度はこっからさっきの写真のページに行く方法が分からへん…という訳で、検索に時間をかけた割には、写真の所有者が分からないで終ってしまったのでした…

でこれから書くのは、マドリッドの普通の住宅街で、通行人に宝くじを売ったり、占いをしたりしてたジプシーのおばさんのお話。彼女は結構ジプシーっぽくて、黒髪に浅黒い肌、そして裾の広がったスカートにショール、というような格好でした。以下、≪ちょっとスペイン≫のホームページからの抜粋です。

「弁護士の妻」と「建築家の妻」の貸家があった通りを、太ったジプシーのオバサンが行き来するようになった。ある朝出勤途中でそのオバサンにつかまった。「お姉ちゃん、手相見たげるよ、当たるんだよ。」



いつもは笑って通り過ぎるのに、その時何故か見て貰う気になった。何かで悩んでたんだけど… ジプシーの手相見は私の手の平を指でなぞりながら、「ほら、ここであんたに呪いをかけたヤツがいる。あたしがオマジナイしてやろう。効くんだから!」と言った。ジプシーなんてもっとエキゾチックなことを言うのかと思ったら、結構キリスト教っぽいオマジナイだったような気がする。

事が終わると彼女は、5000ペセタを要求した。一週間の小遣いだ。思わず「ノー」と言ったら、2000ペセタになった。未だ渋っていると500ペセタの宝くじを1枚つけると言った。「絶対当たるんだから!」……つまり1500ペセタか、オマジナイは。それくらいならまあ、オマジナイが効かなくっても法外な値段ではないし、ケチってオマジナイが効かなくなるよりはいいか!? だが私の財布の中にはATMから引き出したばかりの5000ペセタ札一枚しか入ってなかった。「5000ペセタでお釣りある?」「お、お釣り? いいともさ、お釣り、やるよ、やるとも…えっと幾らだっけ…」「3000ペセタ」「ん、そっか、3000ペセタか…」焦ったオバサンはお釣りを出そうとして、留め金の付いた黒いがま口バッグの口がパクンと大きく開いてしまった。中には5000ペセタ札が百枚以上入ってたように見えた。私よりずっとお金持ちじゃん!

彼女は慌ててバッグの口を閉めた。「細かいのがないから、お姉ちゃん、両替しておいでよ、待っててやるから。」出勤前から開いてる行きつけの薬屋さんの真ん前だった。入って行くと、一部始終を見ていた薬剤師は、笑いながら私の5000ペセタ札を両替してくれた。1000ペセタ札2枚を彼女に渡し、宝くじを1枚受け取ると、彼女はこう言いながら去って行った。「お姉ちゃん、運が良くなるよ。この宝くじは絶対当たるんだよ。」去って行く背中に答えた。「もしも当たんなかったりしたら、どうするか見…」

宝くじ、当たりました。末尾の何桁かで、賞金2000ペセタ。きっかり投資しただけ戻って来た。
数日後、会社から帰って来るところでオバサンを見かけた。宝くじが当たったよと、教えてやろうと思ったのに、自分の売った宝くじがよもや当たるとは思ってなかったオバサンは、私の姿を見かけた途端、そそくさと通りの反対側に渡ってしまった。

長い年月が経ったとはいえ、何で悩んでたのかも忘れちゃったくらいだから、もしかすると、ほんとに効いたのかも知れないね、オマジナイ!?


以上、ホームページの≪フラッシュバック・スペイン≫の「11.路上の人」から、「オマジナイ」というエピソードでした。その他の「路上の人」についても読みたいという方は、リンクをクリックしてみて下さい。

今考えると、このジプシーのオバチャン、現金を一杯持っててガメツク商売(?)やってたけど、おそらく学校には行ってない…お釣りの「引き算」はできなかったのかもって思う。一挙に2000ペセタまで値下げしたのも、5000ペセタの次に大きいお札が2000ペセタだったから??
現金も恐らく、銀行なんてのには縁のない生活で、いつも全財産持ち歩いてたのかもしれないしね…それにしても占い1回5000ペセタで、他のお客さんは皆5000ペセタ札で払ってたのか?

…薬剤師のお兄ちゃんは、そんなジプシーのオバチャンに手相見させておきながら、「お釣りちょうだい」って言った日本人がおかしかったんだろうな~…と思うと、今の私も笑えて来ます…ムハッl

そういえば昔、東欧圏のある国(多分ユーゴスラビア?)の映画で「ジプシーの唄を聞いた」というのがあったんだけど…ネットで検索すると…「キーワードに該当するページが見つかりませんでした」… ふむむむむ…さては「唄」じゃなくて「歌」? 「聞いた」じゃなくて「聴いた」? と色々やってみましたが、依然としてノーヒット…あきらめかけたところで…出て来た…「ジプシーの唄をきいただって。やっぱりユーゴだったか! でも映画の写真は出て来ないので、ちょっと微妙に(かなり?)イメージ違うんですが、さっきのサイトに「日本の遊園地で(!)演奏する、中央ヨーロッパのジプシー風の格好をした、ジプシーのカップル」っていうのがあったので、どうぞ!?

追記: ユーゴが今のクロアチアって皆さん知ってました? (クロアチアは昔のユーゴって知ってた?と聞くべきかも??)
私は恥ずかしいことに、な~んとなくその辺かなあ…くらいのイメージだったんですが、こちらの記事を読んで、うん、その辺だったと分かりました(笑)。ジプシー=ロマは「少数民族」という捉え方が、ちょっと新鮮でした。(9月16日)
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by peque-es | 2006-09-14 00:03 | スペイン:人、物、言葉…
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