フランス、パリ、ジダン…
2006年 07月 13日
実は前の記事を書く前、ワールドカップでフランスが優勝したらフランスについて書こうと思ってたのだけど…イタリアに負けちゃって、おまけにジダンの頭突き退場騒ぎで、どうまとめたらいいか分からなくなってしまった(笑)。でスペイン製のフック(コート掛け)で逃げましたが…でもやっぱり書いておこうかな?

a0072316_0502577.jpgそもそも私はフランスに住んだことないし、フランスやパリに詳しいわけでもない。それが「フランスについて」なんていうのはオコガマシイのだけど…でもま、シロートのフランス、っていうのもあるじゃあないですか?

実は大学では…仏文専攻だった…(汗)
でも全然モノにならなかったのですよ。モノにしようとするのを途中でやめてしまって(笑)…そして時はめぐり、縁あってスペイン語の勉強を始め、それが面白くてスペインまで行ってしまったのだった。

更に時はめぐり、引き算すると23年目くらいに日本に帰って来たのだけど、帰る前にパリに行ったのです。この写真はその時泊まった3つ星ホテル…そういえばホテルの入口の隣にある ANTIQUITES のお店、何故か一度も入らなかったな…ここを選んだ理由は、パンフレットに「17世紀の建物」って書いてあったから!

当時感じていたのは、ひとことで言うと「ヨーロッパの底力」
リンクは長いので要約すると、私が子供の頃には、日本のお手本=アメリカ、一方でヨーロッパ→老大陸→古いものばかりで若い活力はない、もうダメな国々というような捉え方をされていたように思う。
でも何故かヨーロッパの端っこの国で20年以上過ごした後では、アメリカよりもヨーロッパの方がスゴイと思うようになってたのですね。特にEU統合に伴う諸プロセス、社会の変化には、肌で感じる力強さがあった。

あ、それからテレビの影響もあったんですが!(笑)
フランスには、ドイツとの共同で arte というテレビ・チャンネルがあるのだけど、こういうチャンネルをタダで流せる国、タダモノじゃない!と思う。
スペインでデジタル衛星放送が始まった時に、キャンペーンでアンテナをタダで付けてもらって加入したら、このチャンネルがタダで受信機に入って来る…日本のテレビ局は有料でもこんな番組構成はできない、あと何十年経ってもできないかもしれない…とため息が出るような内容です。シチメンドクサイ事や難しい番組をやるというのではなく、素直に質の高い番組をやる。文化・教養・芸術番組やドキュメンタリー…日本でもマイナーな日本映画や前衛芸術、ヒップホップのパフォーマンスなどもやっちゃったりする。
でこのチャンネルを垣間見てるうちに、こういう番組をタダで流すチャンネルが存在できる国の、国や一般の視聴者もひっくるめた文化度の高さ、みたい事を考えさせられてしまったのだ。

そういう「古くてスゴイ」ヨーロッパを見に行くんだから、17世紀の建物って聞いたら、そそられるじゃあないですか?

実際に行ってみたら、圧倒的な街の魅力! 街の成熟度、文化の成熟度、移民や観光客までもがパリになってしまう、大人の文化のゆるぎなさのようなものを感じたのですね。

…うーん、なんで大学でフランス語続けて、フランス留学とかしなかったんだろう? スペインなんて子供やん! 行くとこ間違えた?? 

そういう「大人の国」のイメージと、ワールドカップのフランス・チーム、ベテランが輝いて勝ち進んで行く姿とが、なんか重なっちゃったりして…

そしたらその、輝いてたジダンが最後に頭突き退場??

いやあ私って、思い込みが激しい割には知識ないので、そしてそれを自覚してるので(笑)…それにサッカーに詳しいわけでもないし…え? 私の思ってたような国と違った? とぐらついてしまいました。
でもテレビ・ニュースを見たり、又 cazorla さん ayapan さんのブログにお邪魔してる内に、少し考えがまとまって来て …うんでもやっぱり、フランスってすごいと思うな!



ちなみに私がパリに居た間に一番かっこいいと思ったもの、それはローラースケートで出動するオマワリサン!
旧市街の、どこでも絵になるような街並みで、観光客がいっぱい過ぎて、パトカーやパトバイク(?)が思うように進めないところを、ローラースケートでスイスイ人を避けて走って、スリなんかを掴まえちゃったりもするのかなあ?a0072316_0451757.jpg
何度か見かけて、へえ~かっこいい!(脚長いし!) 写真撮りた~いと思ってたんだけど、なんせローラースケート、あっという間に通りすぎてしまう。

旅行が終りに近づいた頃、歩いてた近くでバイクのからんだ事故か事件が…颯爽と駆けつけたローラー・ポリス2,3人、彼らが先導して、歩行者を掻き分けて開いた道を救急車が通って行って、今横切ったばかりの道を数十メートル行ったところで停まった…チャンス!
でももう停まっちゃってるもんね。既にスケート脱いじゃってるオマワリサンもいるし・・・暫くしたら又滑り出すかもと思って待ってたんだけど、撮れたのは人ごみばかりでした。

cazorla さんの言うような移民問題もきっとあると思う。(例えばこの記事この記事
実際最近のフランスでは移民問題に端を発する暴動なども起きてるわけだし…

でも移民問題って数の問題でもあり、日本には移民は殆どいないけど、昔に比べると外国人の数は格段に増えていて、例えば秋葉原とか行ったら一瞬「ん? ここは日本?」と思ってしまうような光景があるのに比べて、それよりずっと移民の数が多い筈のパリで、その移民までがパリに見えたのは、やっぱりスゴイ事だと思ってしまう。

現地発信の ayapan さんのブログを読むと、従業員の大半が移民と外国人という職場で、しっかり「パリのパン屋さん」が営まれてる様子が伝わってくる(…どれを取っても臨場感溢れる記事なのだけど、ジダンということで統一して…例えばこの記事)。

あ、ジダンの退場はね、最初ハイライトで見た時は、ブログで書こうと思ってた図式が崩れて呆然としましたが(笑)、少し落ち着くと、「現役最後の試合で退場になるような事をするには、それなりの理由があったに違いない」と思えて来ました。
そしたら各国のメディアで、一部は読唇術まで活用して、その理由を解明しようとしてる!
一説によると相手の選手が言ったヒドイ言葉は「売春婦の息子」…これはスペイン語(hijo de puta 又は hijoputa)でも最悪の侮蔑のひとつで、「あの hijoputa 野郎が…」というように3人称で言うのは結構聞くが、面と向かった相手に言うのは普通の情況ではない。それを同じラテン語系で、当然理解すると思われる相手に…言ったのか???

尚上記3つ星ホテルのスタッフも移民がいっぱい。最初割当てられた部屋がひどくて、翌日受付の女性に変えてもらえないだろうかって持ちかけたら、写真に写っている通りに面した部屋に変えてくれた。一生懸命英語で話したのに、数日後に彼女が他のお客と話してるのを聞いたらスペイン語! カナリヤ諸島の出身でした。
移民も含めて、世界中にいるヒスパノ系!スペイン語できると、結構助かる場面もあったりします。

そう、今はフランスに傾いてるようなのだけど(笑)、私はスペインとスペイン人に、なんてったってモノサシを負うているのです。ヨーロッパの田舎だった20ン年前のスペインに行ったからこそ、やって行けたのかも、そしてスペイン人と一緒に成長したからこそ、フランスの魅力や大きさを感じる事ができるようになったのかも…と思う事がある。20ン年前のの自分が、20ン年前の日本から、いきなりフランスに行ってたら、どれ位分かっただろうか? 或いはただただ圧倒されて逃げ帰っただろうか、それとも呑みこまれてしまっただろうか…と。

パリのバスの中で見かけた元日本人と思われる浮浪者、それはもしかしたら、未熟で幼稚なままフランスに行って、その魅力に取り付かれて、なすすべもなく居続けてしまった自分であったかもしれない…人生って不思議。

a0072316_14273667.jpgリンクだらけの手抜き記事で、おまけに長くてすみません。ここまで読んでくださった方、本当にありがとうございした。お礼にオマケ→
恥ずかしながら、ぺけ@パリのホテルの入口。
あ、拡大しても見えませんよ~!(笑)

追記: 実は上記 arte というチャンネルについて以前ドイツの hendayo さんがブログで書いていて、引用したかったのに、彼女のい~っぱいある記事の中から、問題の記事を見つけられなかったのです。ドジですね~! で引用なしで書き終えた後、ドイツまで行って(笑)コメントでお聞きしたら、わざわざ検索してURLを教えてくれました。この記事(&コメント)です。hendayo さん、ありがとう!
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by peque-es | 2006-07-13 13:21 | その他、色々、なんとなく…
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